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起動速度を大幅に向上させた「Opera 41」が正式版に
“ビデオポップアウト”ではハードウェア支援再生をサポート
2016年10月26日 15:17
ノルウェーのOpera Software ASAは25日(現地時間)、デスクトップ向けWebブラウザー「Opera」の最新安定版「Opera 41」を正式公開した。本バージョンでは起動速度が大幅に改善されたほか、ビデオ再生時のバッテリー持続時間延長が図られている。
起動時に前回の作業状態を復元するのが、10年以上にわたり「Opera」の初期設定になっている。これはシームレスな作業再開に役立つが、開いているタブが多いと起動時間が長くなってしまうという問題があった。
そこで「Opera 41」では読み込むタブに優先順位をつけ、アクティブなタブや固定表示のタブといった重要なタブからロードを開始するよう起動シーケンスが見直された。その結果、42個のタブを開いたセッションを復元するまでにかかる時間が「Opera 40」に比べ86%削減されたという。
また、ハードウェアアクセラレーションのコーデックがない環境においても、ビデオ再生時のバッテリー消費を抑えるための工夫が盛り込まれた。バッテリー節約モードならば、画素数に制限を設けるなどの手法でCPU使用率が削減される。さらに、動画サイトのビデオを別ウィンドウで視聴できるようにする“ビデオポップアウト”でもハードウェアアクセラレーションがサポートされ、特に低スペックPCでCPU利用率が大幅に削減された。
そのほかにもニュースリーダーのパーソナライズ機能が改善され、フィードの正確なURLがわからないWebサイトをニュースリーダーに追加する機能などが追加されている。
「Opera」はWindows/Mac/Linuxなどに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからダウンロードすることもできる。