ニュース

Excelアドイン「正規表現検索」が公開10周年を記念するメジャーアップデート

例から正規表現を生成する“正規表現生成抽象モード”などの新機能を数多く追加

「正規表現検索」v4.00

 「Microsoft Excel」で正規表現を利用した検索・置換を可能にするアドイン「正規表現検索」の最新版v4.00が、23日に公開された。公開10周年を記念する本バージョンでは、“正規表現生成抽象モード”や“バックグラウンド検索”をはじめとする多くの新機能が追加されている。

 本アドインは、正規表現を利用した検索・置換を「Microsoft Excel」で利用するためのアドイン。[Ctrl]+[R]キーで呼び出すことが可能で、タブを切り替えればGREP検索、GREP置換、シェイプ検索、抽出といった機能も利用できる。マルチプロセスで処理を並列化したり、バックグラウンドでインデックスを作成することにより、GREPを高速で行えるようになっているのも特徴といえるだろう。

“正規表現生成抽象モード”

 今回新たに追加された“正規表現生成抽象モード”は、いくつかの例となる文字列をもとにそれにマッチする正規表現を生成する機能だ。除外文字列を指定して正規表現を生成する“正規表現生成抽象モード2”も用意されており、正規表現が苦手なユーザーをサポートしてくれる。また、これらの機能を応用した“表記ゆれチェック”も搭載。シートのなかの表記ゆれをリストアップして、それらにマッチする正規表現を生成できる。

 一方“バックグラウンド検索”は、検索履歴の検索キーワードで現在のシートを定期的に検索する機能だ。この定期検索はアドインダイアログが閉じている間もバックグラウンドで実行され、次回アドインダイアログを開いた際に青い[▼]ボタンを押すことですばやく検索結果へアクセスできるようになる。この機能は初期状態で有効化されているが、無効化することも可能だ。

“バックグラウンド検索”

 そのほかにも、オールフィルターの抽出条件を正規表現で設定できる“正規表現オートフィルタ”や[すべて検索]コマンドの結果をエクスポートする機能、[すべて検索]コマンドの結果から除外テキストを指定する正規表現を生成する機能などを新たに追加。バックグラウンドインデックスの更新を停止するオプションも搭載された。また、おまけ機能として2つのテキストファイルを比較して、結果を「Excel」へ出力する“Smart Diff”機能が搭載された。

 「正規表現検索」は「Excel 2000」以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10上の「Excel 2016」で動作を確認した。作者のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「正規表現検索」
【著作権者】
K.Hiwasa 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.00(17/01/23)

窓の杜をいいね・フォローして最新記事をチェック!