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Mozilla Japan、2017年でサポートが打ち切られる「Firefox」の機能を案内

“NPAPI”プラグイン、Windows XP/Vistaサポート、従来型アドオンが対象

公式ブログ“Mozilla Japan ブログ”の記事

 Mozillaは、「Firefox」が今年中にサポートを終了する予定の機能を紹介している。23日(日本時間)付けで公開された公式ブログ“Mozilla Japan ブログ”の記事によると、“NPAPI”プラグインやWindows XP/Vistaへの対応、従来型アドオンなどが対象となっているとのこと。

“NPAPI”プラグイン

 “NPAPI”プラグインは設計が時代遅れとなっており、ブラウザーのクラッシュやハングアップ、セキュリティ問題、メンテナンス性の低下などを引き起こす原因になっている。また、“NPAPI”プラグインが実現してきた機能の多くはすでにWeb標準APIによる代替が可能となっている。そのため、“NPAPI”プラグインは3月でのサポート終了が予定されている。

 ただし、法人向けの延長サポート版「Firefox ESR」では2018年中ごろまでサポートが継続されるとのこと。また、いまだ根強い需要がある「Adobe Flash Player」プラグインはサポート終了の対象外だ。しかし、2017年中にはユーザーがFlashコンテンツをクリックして明示的に読み込みを許可しない限り実行されなくなる施策(click-to-activate)が導入される。

Windows XP/Vistaサポート

 「Firefox」は2014年にMicrosoftがサポートを打ち切ったあともWindows XPをサポートし続けてきた。しかし、セキュリティアップデートが提供されなくなったOSをサポートし続けるのは困難だ。一方、Windows Vistaのサポート終了も4月11日に迫っている。

 こうした状況を受け、「Firefox」のWindows XP/Vistaサポートは3月での廃止が予定されている。それ以降、Windows XP/Vista環境の「Firefox」は「Firefox ESR」へ自動的に置き換えられ、少なくとも9月まではセキュリティアップデートの提供が継続される(新機能の追加はなし)。

 そのあとのスケジュールは、2017年中ごろに発表される見込みだ。

従来型アドオン(レガシーアドオン)

 近年、Mozillaはコンテンツのプロセス分離や、“Rust”言語で開発した新エンジン“Quantum”の導入といった「Firefox」のアーキテクチャー刷新を推し進め、応答性・安定性・パフォーマンス・セキュリティの改善を図っている。しかし、XUL/XPCOMなどの古い技術に依拠したアドオンはこれらの足枷になる恐れがある。

 そこで従来型アドオンは、順次“WebExtensions”ベースのアドオンへと置き換えられる。具体的には、4月に「Firefox 53」がリリースされるタイミングで“addons.mozilla.org(AMO)”における従来型アドオンの受け付けが終了となり、11月の「Firefox 57」以降は従来型アドオンがサポートされなくなる。

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