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匿名性重視のWebブラウザー「Tor Browser」v6.5が正式版に
セキュリティと使い勝手を向上。各種コンポーネントの更新による脆弱性修正も
2017年1月25日 15:00
匿名性を重視したWebブラウザー「Tor Browser」の最新安定版「Tor Browser 6.5」が、24日に正式公開された。Windows/Mac/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在“Tor Project”のWebサイトからダウンロードできる。
「Tor Browser」は、「Tor」「HTTPS Everywhere」「NoScript」などをあらかじめ組み込んだ「Firefox」ベースのWebブラウザー。通信速度が犠牲となるデメリットはあるものの、セキュリティとプライバシー保護を強化することができる。
「Tor Browser 6.5」ではベースとなっている「Firefox ESR」がv45.7.0へと更新。「Tor」v0.2.9.9や「OpenSSL」v1.0.2j、「HTTPS Everywhere」v5.2.9、「NoScript」v2.9.5.3など、各種コンポーネントのアップデートも行われている。これらには脆弱性の修正も含まれているので、なるべく早期のアップデートを心がけたい。
また、セキュリティ面ではリモートJARファイルのブロックや“SHA-1 HPKP”のサポート廃止が実施された。他の「Firefox」ブランチからバックポートしてJITページを書き込み不可とすることで、セッションのクラッシュを防止する措置もとられている。
そのほかにもユーザートラッキングとフィンガープリンティングへの対策が強化。使い勝手の向上も図られており、これまで「Torbutton」に配置されていたプライバシー設定のいくつかが「Firefox」本体へ移されたほか、セキュリティスライダーの再設計、長年悩まされてきたウィンドウサイズの不具合修正などが行われた。
ソフトウェア情報
- 「Tor Browser」Windows版
- 【著作権者】
- The Tor Project, Inc
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 6.5(17/01/24)
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