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「Visual Studio Code」v1.9が公開、「TypeScript」で“CodeLens”をサポート

ウェルカムページの刷新やMarkdownプレビューの強化、ターミナルの高速化なども

「Visual Studio Code」v1.9.0

 米Microsoft Corporationは2日、マルチプラットフォーム対応のコードエディター「Visual Studio Code」の最新安定版v1.9.0を公開した。今回のアップデートでは、ウェルカムページが刷新されるなどの改善が盛り込まれている。

 新しいウェルカムページは起動時に開いているファイルがない場合に表示され、既存のフォルダーを開く、「Git」リポジトリをクローンする、最近開いたプロジェクトを開くといったタスクへのアクセスを提供する。また、ヘルプページや“Quick Link”といったコンテンツも用意されている。

 なかでも注目したいのは“Quick Link”で、ここには新規ユーザーに役立つ情報が集約されている。たとえば“Interface overview”を選択すると、ユーザーインターフェイスの簡単な説明を表示することが可能。“Interactive Playground”では「Visual Studio Code」の編集機能をステップバイステップで学べる。

新しいウェルカムページ
ユーザーインターフェイスの簡単な説明を表示する“Interface overview”
「TypeScript」で“CodeLens”をサポート

 また、「TypeScript 2.1.5」が同梱され“CodeLens”が利用できるようになった。“CodeLens”は「Visual Studio」にも搭載されている機能で、編集中のクラスやインターフェイス、メソッド、プロパティがプロジェクトのどこから参照されているかをその場でチェックすることが可能。この機能は初期状態で無効化されているが、設定ファイルで“typescript.referencesCodeLens.enabled”を“true”に設定すれば利用できるようになる。

 そのほかにも、Markdownのプレビュー機能が改善。ソースとプレビューのスクロールを同期できるようになったほか、プレビューのダブルクリックで当該行のソースへ移動できるようになった。またデバッグ機能では単一ファイルのデバッグと、変数のインライン表示をサポート。統合ターミナルの高速化やタスク実行の改善なども施されている。

 「Visual Studio Code」はWindows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。すでに利用している場合は、自動更新機能を用いてアップデートすることもできる。


ソフトウェア情報

「Visual Studio Code」安定版
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10およびMac/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.9.0(17/02/02)

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