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セキュリティソフト「アバスト」の最新版が公開、昨年買収したAVG社の技術を統合
“挙動監視シールド”と“ゲームモード”の追加が大きな変更点
2017年2月8日 15:53
チェコのAVAST Software s.r.o.は7日(現地時間)、セキュリティソフト「アバスト(Avast)」シリーズの最新版v17.1.2286を正式公開した。本バージョンは昨年買収したAVG社の技術との統合が図られた大規模なアップデートとなっており、バージョンナンバーも「AVG」に合わせてv17.xへとジャンプアップしている。
「アバスト」は、“シールド”と呼ばれるリアルタイム保護システムでファイルシステム、Webブラウザー、メールソフトを守ることができるマルウェア対策ソフト。ウィルス対策を中心とした基本的な機能のみを備える“無料アンチウイルス”、フィッシング対策やプライバシー保護機能を搭載した“インターネットセキュリティ”、インストール済みアプリの自動更新機能などを追加した最上位版“プレミア”の3エディションがラインナップされており、特に無償で利用できる「アバスト無料アンチウイルス」は人気が高い。
本バージョンではユーザーインターフェイスデザインが一新され、新しいブランドカラーを基調としたシンプルなものとなった。また“通知センター”が追加され、ユーザーへの通知が1つの画面に集約されている。
機能面では、“挙動監視シールド”と“ゲームモード”の追加が大きな変更点。“挙動監視シールド”は動作中のプログラムの振る舞いを監視する機能で、特にランサムウェア対策に効果を発揮するという。一方、“ゲームモード”は、バックグラウンドで実行される不要なプロセスやOSの通知を抑制し、ゲームのパフォーマンスアップを図る機能。ゲームの開始を検知して自動で実行される仕組みとなっており、ユーザーが意識しなくても恩恵を受けることができる。
また、“ホームネットワーク セキュリティ”は“Wi-Fi の検査”へ改称され、ホームネットワーク・パブリックネットワークを問わず、より多くの問題や脆弱性が検知できるように改良。“パスワード管理”機能はユーザーインターフェイスの応答性が向上したほか、Webブラウザーとの統合機能が改善された。
そのほかにも、ハッシュアルゴリズムの改善により、Webサイトの読み込み速度やプログラムの起動速度を改善。フリー版ではメールアドレスの登録が不要になり、以前よりも気軽に利用できるようになった。
「アバスト」はWindows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応しており、現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。無償版の「アバスト無料アンチウイルス」は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「アバスト無料アンチウイルス」
- 【著作権者】
- AVAST Software s.r.o.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 17.1.2286(17/02/07)
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