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Anthropic、「Claude Fable 5」をリリース ~噂の「Mythos」級モデルを一般向けに
強力な安全対策を多数実装、一部の安全対策を解除した「Mythos 5」も同時発表
2026年6月10日 05:19
米Anthropicは6月9日(現地時間、以下同)、「Claude Fable 5」「Claude Mythos 5」を発表した。高性能すぎて一般への公開が見送られていた「Mythos」(ミュトス)級のモデルが、ようやく利用できるようになる。
「Claude Fable 5」 は、同社が一般向けに提供するなかでもっとも性能の高い汎用モデルだ。高性能ゆえ悪用のリスクも懸念されているが、強力な安全対策(分類器)が搭載されているほか、サイバーセキュリティや生物・化学、モデル蒸留(能力の無断抽出)に関わるリクエストは、同社の強力な既存モデルである「Opus 4.8」へフォールバック(代替)される仕組みになっている。ただし、同社によると95%のセッションでこのフォールバックは発生しないとのこと。
一方の 「Claude Mythos 5」 は、「Fable 5」の一部安全制限を解除したモデルだ。現在は米国政府の協力のもと「Project Glasswing」を通じてサイバー防衛組織に展開されており、生物学研究向けのアクセスプログラムも提供される予定。一般のユーザーはアクセスできない。
あらゆる分野で最先端の性能
両モデルはほぼすべての性能ベンチマークで最先端(state-of-the-art)を達成しており、ソフトウェアエンジニアリング、知識労働、ビジョン、科学研究など広範な分野で優れた性能を発揮するという。タスクが長時間・複雑になるほど、他のモデルとの差が広がるのも特徴だ。
- ソフトウェアエンジニアリング:オンライン決済サービスの「Stripe」で5,000万行のRubyコードベースをマイグレーションしたところ、チーム全員が2カ月かけて行う作業を「Fable 5」が1日で達成。Cognitionの「FrontierCode」評価でもフロンティアモデルの中で最高スコアを記録
- 知識労働:「Hebbia」の金融ベンチマーク(上級レベルの分析推論)で全モデル中最高得点。資料ベースの推論、グラフ・表の解釈、問題解決で大幅な性能向上が見られる
- ビジョン:視覚処理で新たな最先端を記録。科学的な図から正確な数値を読み取ったり、スクリーンショットのみからWebアプリのソースコードを再構築したりすることが可能。以前のモデルが補助ハーネスなしではクリアできなかったゲーム『ポケットモンスター ファイアレッド』を、視覚情報のみで最後まで攻略した
- 長文脈とメモリ:数百万トークンに及ぶ長い処理でも集中力を維持。カードゲーム『Slay the Spire』を使った評価では、ファイルベースのメモリを活用した際の性能向上幅が「Opus 4.8」の3倍に達した
「Mythos」クラス以上のモデルには、悪用防止とその検証のため、すべてのトラフィックに対し30日間のデータ保持ポリシーが設けられる。収集されるデータは新モデルのトレーニングには使用されず、30日後には基本すべて削除される。
提供状況と価格
「Fable 5」は本日より、「Pro」「Max」などの有料プランで利用可能。ただし、需要の予測が難しいこともあり、サブスクリプション利用枠の範囲内で追加料金なしに利用できるのは6月22日までだ。状況によってはこの期限が延長される可能性もあるが、以降はクレジットが必要となる。また、「Fable 5」は「Opus 4.8」よりも多くクレジットを消費する点にも注意したい。
APIの料金は100万トークンあたり入力が10米ドル、出力が50米ドル(プレビュー版「Mythos」の半額以下)。「claude-fable-5」として利用できる。
また、「Microsoft Foundry」や「GitHub Copilot」でもすでに提供中。Microsoft製品や「Visual Studio Code」をはじめとする開発環境でも利用できる。

























