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無償ウイルス対策のAvastがAVGを買収へ。買収額は13億米ドル

名前もよく似た瓜二つの会社が一つに

Avast社のリリース

 無償のセキュリティソフト“Avast(アバスト)”シリーズで知られるチェコのセキュリティベンダーAVAST Software s.r.o.は7日(現地時間)、同じくフリーのアンチウイルスソフト“AVG”シリーズを開発していることで知られるセキュリティベンダーAVG Technologiesを買収する計画を明らかにした。株主の合意が得られればAvast社がAVG社の全株式を取得するとのことで、その買収額は1株当たり25米ドル、合計13億米ドル(約1,310億円)に上る。

 両社はともに1980年代後半に誕生した企業で、Avast社はプラハ、AVG社はブルノというチェコの2大都市を拠点にしていた。Avast社は非上場企業だが、AVG社はニューヨーク証券取引所に上場しているというわずかな違いはあるものの、名前がともに“AV”で始まる点や、フリーのアンチウイルスソリューションを提供している点も似通っており、しばしば混同されていたという。

 買収には規制当局による承認が必要で、完了まで数カ月かかる見込み。製品のラインナップがどうなるかに関しては、まだ発表がない。