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NortonがAvastを吸収合併 ~全世界5億人のユーザーを抱える巨大セキュリティベンダーに

双方の強みを生かした製品を展開へ

米NortonLifeLockが、Avastとの合併条件が同意に達したと発表

 セキュリティ製品「Norton」シリーズで知られる米NortonLifeLockは8月10日(現地時間)、Avastとの合併条件が同意に達したと発表した。Avastは無償で利用できるアンチウイルス製品「アバスト 無料 アンチウイルス」を開発するチェコのセキュリティベンダー。2016年に競合のAVG Technologiesを買収したが、Nortonに吸収合併されることになった。

 今回の合併は、Avast社が発行済みおよび発行予定の普通株式をNortonLifeLock社が買い取る形式で提案。Avastの株主は対価として現金とNortonLifeLock社の新規発行株式の組み合わせを受け取る権利を得ることになる。評価額は約81億から86億米ドルとなる見込みだ。

 この取引により、Avast社の経営陣がNortonLifeLock社に加わり、NortonLifeLock社は全世界で5億人以上のユーザーを抱えることになる。今後は欧州で知名度が高く、個人ユーザーを中心に浸透しているAvastと、米国に本拠を置き仮想化ベースのセキュリティ(VBS)も手掛けるNortonLifeLock双方の強みを生かした製品展開を行いたい考えだ。