ニュース
無料版「アバスト」にファイヤーウォール機能、順次展開へ ~2021年8月更新が公開
有料版は「プレミアム ファイヤーウォール」にアップグレード
2021年8月27日 11:05
チェコのAVAST Softwareは8月25日(現地時間)、セキュリティソフト「アバスト」(Avast)の最新版v21.7(2021年8月アップデート)を公開した。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。「Norton」との合併条件が合意に達して以降、初めてのアップデートとなる。
今回のアップデートの目玉は、ファイヤーウォールの刷新だ。一から再設計され、保護機能の向上が図られた上、基本機能は無償版でも既定で有効化されることになった。プレミアム版を利用している場合は、より高機能な「プレミアム ファイヤーウォール」にアップグレードされ、悪意のあるデバイスが通信を傍受しようとしたり、開いているポートが外部からスキャンされている場合に、「アバスト」から警告が発せられるようになる。
ただし、無償版の現行バージョンで実際にファイヤーウォールが有効化されるのは、一部のユーザーに限られる。同社はテストのため段階的に導入したいとしており、本格的に展開されるまでには5週間から8週間ほどかかる見込みだ。すぐに試してみたい場合は、今後リリースされるベータ版を試してみるとよいだろう。
そのほかにも、未解決の脅威が残っている場合、PCをシャットダウンする前に注意を促すリマインダー機能が追加された。また、「集中モード」(Do Not Disturb Mode:特定のアプリの利用時に「アバスト」からの通知を受け取らないモード)が有効になっている場合に、「サイレントモード」(「アバスト」からの通知を受け取らないモード)を無効化できない問題も解決されているとのこと。
「アバスト」は、「シールド」と呼ばれる保護システムでファイルシステムやWebブラウザー、メールソフトなどを防御するセキュリティソフト。ウイルス対策を中心とした基本機能を提供する「無料アンチウイルス」、インストール済みアプリを最新に保つ機能などを備える上位版「プレミアム セキュリティ」などのエディションがラインナップされており、無償で利用できる「アバスト無料アンチウイルス」はとくに人気が高い。対応OSは、64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10。
ソフトウェア情報
- 「アバスト無料アンチウイルス」
- 【著作権者】
- AVAST Software s.r.o.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 21.7(21/08/25)