「アバスト無料アンチウイルス」v22.2が公開 ～ファイアウォール機能を強化

「アバスト無料アンチウイルス」v22.2

　チェコのAVAST Softwareは3月8日（現地時間）、セキュリティソフト「アバスト」（Avast）の最新版v22.2を公開した。今回のアップデートでは、ファイアウォール機能が強化されている。

　従来のファイアウォール機能では、アプリケーションが起動してネットワークへ接続しようとするタイミングでのみ接続の可否を選択できた。本バージョンからはまだ起動してネットワークへの接続を試みていないアプリケーションも、あらかじめ接続の可否を選択しておけるようになっている。

　あらかじめ接続の可否を選択しておくには、［プロテクション］－［ファイアウォール］画面のアプリリスト右上にある［…］ボタンからのプルダウンリストで、ファイル選択ダイアログを開き、選択したいアプリケーションのEXEファイルを指定すればよい。使いたいアプリを起動した際にファイアウォールで作業を中断されたくない場合などに利用するとよいだろう。

［ファイアウォール］画面の［…］ボタンからのプルダウンリストであらかじめアプリのネット接続を許可・拒否可能

　また、「Wi-Fi の検査」機能の名称が「ネットワーク インスペクター」に変更された。これは他のセキュリティ対策ソフトでの呼称に合わせるとともに、無線だけでなく有線のネットワークも検査できることを反映しているという。

　そのほか、ウィンドウの4隅が角丸になるといったユーザーインターフェイスの更新も行われている。

　「アバスト」は、「シールド」と呼ばれる保護システムでファイルシステムやWebブラウザー、メールソフトなどを防御するセキュリティソフト。ウイルス対策を中心とした基本機能を提供する「無料アンチウイルス」、インストール済みアプリを最新に保つ機能などを備える上位版「プレミアム セキュリティ」などのエディションがラインナップされている。

　無償で利用できる「アバスト無料アンチウイルス」の対応OSは64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10/11。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。