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設定ダイアログに検索機能が追加された「EmEditor Professional」v16.5.0

ダイアログのテキストボックスやリストボックスにも細かい改善

「EmEditor Professional」v16.5.0

 米Emurasoft, Inc.は3日(日本時間)、定番テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v16.5.0を公開した。今回のアップデートの目玉は、設定ダイアログや[カスタマイズ]ダイアログに検索機能が追加されたこと。

 v16.5.0では、これらのダイアログの画面切り替えがタブ方式からリストボックス方式に改められている。このリストボックスの上部には検索ボックスが配置されており、キーワードでオプションのある設定画面を絞り込むことが可能。「EmEditor」はバージョンを重ねるにつれて機能を増しているが、それに伴い設定オプションも肥大化の一途をたどっていた。しかし、この機能を利用すれば目的のオプションへすばやくたどり着けるようになるだろう。

 なお、この機能が気に入らない場合は無効化することも可能。レジストリの“HKEY_CURRENT_USERSOFTWAREEmSoftEmEditor v3Common”キーに“NewPropertySheet”というREG_DWORD値を新規作成し、値を“0”を指定すればよい。

設定ダイアログや[カスタマイズ]ダイアログに検索機能が追加

 さらに、細かな部分でも使い勝手向上の改善が図られた。たとえば、[高度なフィルター]や[連続置換]などのダイアログではリストボックスに右クリックメニューが追加され、[切り取り][コピー][貼り付け]などのコマンドが利用できるようになった。また、テキストボックスを備えたツールバーやダイアログでは、選択テキストのドラッグ&ドロップがサポートされた。[メニューの設定]機能も改善されており、設定が言語ごとに保存されるようになったほか、ドラッグ&ドロップでメニュー項目を移動したり、右クリックメニューからコピー・貼り付けが行えるようになった。

リストボックスに右クリックメニューが追加
テキストボックスを備えたツールバーやダイアログでは、選択テキストのドラッグ&ドロップがサポート

 そのほかにも、ファイルを開く時の開始位置、終了位置の既定値を指定する機能を追加。“巨大ファイル コントローラー”に追加された[カスタマイズ]ボタンを押すと表示されるダイアログから、開始位置と終了位置の規定値を指定することができる。また、[Shift]キーを押しながらマウスホイールを回転させることでドキュメントを水平方向へスクロールする機能が追加されている。

 「EmEditor Professional」は、64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。価格は、1年間の無償バージョンアップが可能な通常ライセンスが4,800円(以降のバージョンアップには年額2,400円の“保守プラン”の購入が必要)、アップデートの提供期間に制限のない永久ライセンスが18,000円となっている。30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012
【ソフト種別】
シェアウェア(通常ライセンスは4,800円、永久ライセンスは18,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
16.5.0(17/03/03)