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Google、統合開発環境「Android Studio 2.3」を正式リリース
使い勝手の向上を図ったさまざまな改善が数多く盛り込まれる
2017年3月6日 15:11
米Google Inc.は2日(現地時間)、統合開発環境「Android Studio」の最新版「Android Studio 2.3」を安定版として公開した。現在、Android開発者向けのサイト“Android Developers”からWindows/Mac/Linux版を無償でダウンロードできる。
「Android Studio 2.3」は、IDE(統合開発環境)全体の品質改善に注力したリリース。大きな新機能などは導入されていないが、使い勝手の向上を図ったさまざまな改善が数多く盛り込まれている。
たとえば、デプロイからデバッグ実行までの時間を劇的に短縮する“インスタント実行(Instant Run)”機能では、信頼性を高めるためにコードの大幅な見直しが行われた。起動の遅延も削減されている。
さらに、「Android Studio 2.2」で導入されたものの初期状態で無効化されていた“Build Cache”技術が有効化。外部ライブラリなどをあらかじめキャッシュしておくことで、ビルド処理を高速化することが可能だ。
また、レイアウト機能では“制約レイアウト(Constraint Layout)”の強化やレイアウトエディタパレットの改善、よく利用するレイアウトプロパティをお気に入りとして保存する機能の追加、マテリアルアイコンウィザードのアップデートなどが行われた。
なかでも、PNGアセットからWebPイメージを生成する機能が追加されたのは注目すべき改善点だ。同社によると、WebPロスレスフォーマットはPNG形式よりも最大で25%ファイルサイズが小さくなるとのことで、APKのサイズ削減に役立つだろう。
そのほかにも、開発機能では文法チェックツールにベースラインを設定する機能が追加。既知の警告は無視し、新しい警告のみを受け取ることができるようになった。また、エミュレーターとホストとの間でクリップボードを共有できるようになるなど、テスト機能も強化されている。
ソフトウェア情報
- 「Android Studio」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.3(17/03/02)