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「Android 8.0」は“オレオ” ~Google、「Android」の最新版を発表
“ピクチャーインピクチャー”や“通知ドット”をはじめとする多くの機能追加や改善
2017年8月22日 07:49
米Google Inc.は21日(現地時間)、モバイル向けOS「Android」の最新版「Android 8.0 Oreo」を発表した。同社製のスマートフォン“Pixel”、“Nexus 5X”、“Nexus 6P”向けのビルドはすでにキャリアのテストに入っているとのことで、今後数週間のうちに利用可能になる予定。そのほかの対応端末にも段階的にリリースされる。
「Android 8.0 Oreo」の“Oreo”とは、白くて甘いクリームを2枚のビターチョコレートクッキーで挟んだあの“オレオ”。「Android」のコードネームは代々菓子の名前が付けられており、従来通りアルファベット順を踏襲して“Oreo”と名付けられた。ちなみに「Android 7.0」は“Nougat(ヌガー:中東発祥の西洋菓子)”だった。
機能面での改善は多岐にわたり、片方のアプリを画面隅に小さく表示して同時に2つのアプリを利用する“ピクチャーインピクチャー”や、ホーム画面のアイコンに表示されるドットをタップして新着情報を確認できる“通知ドット”、アプリのパスワードを自動で入力してくれる“オートフィル”、機械学習を応用して賢くテキスト選択してくれる“スマートテキスト選択”など、日常の使い勝手を高める機能が多数導入されている。また、利用可能な絵文字も拡充されるほか、インストール不要で気軽に利用できる“インスタントアプリ”もサポートされる。
さらに、パフォーマンスを改善する取り組みも継続されている。たとえば、起動時間は約半分に短縮された。また、バックグラウンドタスクの制限によりシステムのレスポンスを高めたほか、バッテリー寿命を大きく伸ばしている。また、デバイスとデータを悪質なアプリから守るセキュリティ機能として“Google Play Protect”が導入される。
「Android 8.0」をターゲットとした開発は、現在ベータ版の「Android Studio 3.0」が推奨されている。「Android Studio 3.0」では、アプリのパフォーマンスプロファイリングツールの改善、プログラング言語「Kotlin」のサポート、「Gradle」ビルドツールの最適化などが行われているという。