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「Visual Studio」の生産性を向上させる「Productivity Power Tools」の2017版が登場
それぞれの機能が個別の拡張機能に分割され、必要なものだけを選んで利用できるように
2017年3月10日 17:26
米Microsoft Corporationは6日(現地時間)、「Visual Studio 2017」向けの拡張機能「Productivity Power Tools 2017」を公開した。「Productivity Power Tools」は、同社が「Visual Studio」への導入を検討している生産性向上機能をひとまとめにしたもの。最新の機能を一足先に体験することができる。
「Visual Studio 2017」版「Productivity Power Tools」では、それぞれの機能が個別の拡張機能に分割され、必要なコンポーネントだけを選んで利用できるようになった。これはユーザーにとってもメリットだが、同社にとっても各機能の人気を測ることができるという利点がある。特に人気の高い機能については、「Visual Studio」のアップデートで本体に統合されるかもしれない。
「Productivity Power Tools 2017」に含まれる拡張機能は以下の通り。
- 「Align Assignments」:代入ステートメントの表示をそろえる
- 「Copy as HTML」:選択したコードをハイライト付きのHTML形式でコピーする
- 「Ctrl+Click Go To Definition」:[Ctrl]キーを押しながらクリックすることで、カーソル位置の識別子の定義へ移動できる
- 「Custom Document Well」:「Visual Studio」のタブの挙動をカスタマイズ
- 「Double-Click Maximize」:ウィンドウのヘッダーをダブルクリックすることで最大化やドッキングを行う
- 「Editor Guidelines」:エディターに垂直グリッドガイドを追加する
- 「Fix Mixed Tabs」:タブとスペースの混在を検出して自動的に修正
- 「Match Margin」:キャレット位置の単語に一致するテキストを強調表示
- 「Middle Click Scroll」:マウスの中クリックでエディターをスクロール
- 「Peek Help」:[F1]ヘルプをエディターにインライン表示
- 「Power Commands for Visual Studio」:「Visual Studio」へ便利なコマンドを追加
- 「Quick Launch Tasks」:クイック起動ツールを強化
- 「Shrink Empty Lines」:テキストや数字を含まない行を畳んで表示領域を節約
- 「Solution Error Visualizer」:“ソリューション エクスプローラー”でエラーと警告を強調表示
- 「Time Stamp Margin」:“デバッグ出力”ウィンドウにタイムスタンプを表示
なお、従来の「Productivity Power Tools」に含まれていた「Structure Visualizer」は非常に人気であったため、「Visual Studio 2017」へ“ブロック構造のガイド”という名前で統合された。そのため、「Productivity Power Tools 2017」からは省かれている。
この機能はいくつかの言語で初期設定で有効化されており、エディター画面にブロック構造を見やすくする縦のガイドを追加することが可能。このガイドにカーソルを合わせると、そのブロックの先祖がポップアップで表示される。
ソフトウェア情報
- 「Productivity Power Tools 2017」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 15.0.2(17/03/06)