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IPAの脆弱性学習ツール「AppGoat」に複数の脆弱性 ~最新版へのアップデートを
最悪の場合、任意のコードが実行されたり、情報が漏えいする恐れ
2017年6月6日 13:37
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)とJPCERT コーディネーションセンターが運営する脆弱性対策情報ポータルサイト“JVN”は6日、脆弱性体験学習ツール「AppGoat」に複数の脆弱性が存在することを明らかにした。
「AppGoat」は、IPAが無償で提供する脆弱性体験学習ツール。テーマごとに用意された演習問題に挑戦しながら、脆弱性の発見、プログラミング上の問題点の把握、対策の手法を対話的に学習できる。
“JVN”が公表した脆弱性レポートによると、「AppGoat」のWebアプリケーション用学習ツールv3.0.2およびそれ以前のバージョンには、任意のコードが実行可能な脆弱性(JVN#01404851、JVN#20870477、JVN#80238098)や、情報漏えいの脆弱性(JVN#32120290)が存在するという。最悪の場合、任意のコードや意図しない処理が実行されてしまう恐れがある。
なお、IPAは修正版のv3.0.3を同日付でリリース済み。旧バージョンを利用している場合はそれを停止するか、修正版を再インストールするよう呼び掛けている。ただし、v3.0.3では利用許諾条件合意書の改訂が行われているため、再度利用許諾合意書を確認の上、IPAに利用申請メールを送信する必要がある。
ソフトウェア情報
- 「AppGoat」
- 【著作権者】
- 独立行政法人情報処理推進機構
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.0.3(16/06/06)