ニュース

リンクなどクリッカブルな文字列の挙動を自在にカスタム ~「EmEditor」v16.9.0が公開

IPv4アドレスのツールチップで国を確認、カラーコードのクリックでピッカーを呼び出し

「EmEditorProfessional」v16.9.0

 米Emurasoft, Inc.は7日(日本時間)、定番テキストエディター「EmEditor Professional」のv16.9.0を公開した。今回のアップデートでは、改行が絡む削除・置換処理が大幅に高速化。v16.5との比較で、15倍から200倍のパフォーマンス向上を果たした。そのほかにも、細かい使い勝手の改善が図られている。

 特に“アクティブな文字列”の挙動を柔軟にカスタマイズできるようになったのは大きな改善だろう。“アクティブな文字列”はURLやメールアドレスなど、ドキュメント内でクリック可能なテキスト部分をいう。

 v16.9では、IPv4/IPv6のアドレスが新たにクリック可能となり、IPアドレスの情報を表示できるようになった。IPv4アドレスの場合は、どの国のアドレスであるかをツールチップから確認することも可能。ただし、あらかじめデータベースをセットアップしておく必要がある。

ツールチップでIPアドレスの情報を表示(要データベースのセットアップ)
編集部では動作しなかったが、クリックでサーバーの位置を検索できる

 また、16進数表記のカラーコードやRGB表記のカラーコードもクリッカブルになっている。v16.9ではカラーコードのクリックでカラーピッカーへアクセスし、選択した色のカラーコードへ変更できるようになっている。

16進数表記のカラーコードやRGB表記のカラーコードもクリッカブルに
カラーピッカーで選択した色へカラーコードを書き換え
[カスタマイズ]ダイアログボックスの[アクティブな文字列]画面

 こうした“アクティブな文字列”の挙動は、マクロなどで柔軟にカスタマイズ可能。また、どんな情報を“アクティブな文字列”として扱うかを[カスタマイズ]ダイアログボックスの[アクティブな文字列]画面で指定できるようになっているほか、クリックやダブルクリックの各イベントに好みの動作を割り当てられるようになっている。

 「EmEditor Professional」は、64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。価格は、1年間の無償バージョンアップが可能な通常ライセンスが4,800円(以降のバージョンアップには年額2,400円の“保守プラン”の購入が必要)、アップデートの提供期間に制限のない永久ライセンスが18,000円となっている。30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012
【ソフト種別】
シェアウェア(通常ライセンスは4,800円、永久ライセンスは18,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
16.9.0(17/06/07)