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フリーのペイントソフト「Krita」v3.2.0、不要な被写体をなぞって除去する機能を導入
「gmic-qt」プラグインの同梱やタッチ操作サポートの復活なども
2017年8月21日 08:03
オープンソースのクロスプラットフォーム対応ペイントソフト「Krita」の最新正式版v3.2.0が、19日に公開された。本バージョンでは「gmic-qt」プラグインの導入をはじめとする多くの改善が盛り込まれている。
「Krita」では、オープンソースの画像処理フレームワーク「G'MIC」の作者によってメンテナンスされている大量のプラグインを利用することが可能。v3.2.0では、それらが「G'MIC 2.0」で再実装された“Qt”ベースのプラグインに置き換えられており、安定性が向上しているという。
ただし、本プラグインはあくまでも“実験的”という扱いになっているので注意。また、Mac版はコンパイルに問題があり、「gmic-qt」プラグインが含まれていない。
そのほかにも、指によるタッチ操作がサポートされた。「Krita 2.8」で一度サポートされたものの、インターフェイスフレームワークを「Qt 5」へ移行した際に利用できなくなっていたが、本バージョンで再び利用できるようになった。
また、不要な被写体を選択して除去する“スマートパッチ”ツールがサポートされたのも大きな変更点。本機能は「Krita 4.0」で導入される予定だったが、前倒しで実行された形だ。新しいブラシセットの追加や、さまざまな不具合修正も施されている。
ソフトウェア情報
- 「Krita」Windows版
- 【著作権者】
- The Krita team
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 3.2.0(17/08/19)