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Apple、「macOS High Sierra」の一般提供を開始

ファイルシステム“AFS”を採用。“Metal 2”へのアップグレードや同梱アプリの強化も

Apple、「macOS High Sierra」の一般提供を開始

 米Apple Inc.は25日(現地時間)、「macOS High Sierra」の一般提供を開始した。“Mac App Store”から無償でアップグレードできる。

 「macOS 10.13 High Sierra」は、「macOS 10.12 Sierra」の後継となるデスクトップ向けOS。iOSですでに採用されているファイルシステム“Apple File System(AFS)”を導入することで、フラッシュストレージのポテンシャルを引き出し、ファイルの複製やサイズの取得といった一般的なタスクが瞬時に処理できるようになったのが大きな特徴だ。また、内蔵された暗号化機能、クラッシュに対応した保護機能、シンプルになったデータバックアップ機能を備えており、安全性も向上しているという。

 加えて、グラフィックスAPI“Metal”を“Metal 2”へアップグレード。拡張現実を実現する“Metal for VR”もサポートされた。また、ビデオコーデック“HEVC”を導入することにより、動画の圧縮効率も向上している。

 一方、ビルトインアプリでは「写真」アプリを大幅に強化。Webブラウザー「Safari 11」では、機械学習を活用したトラッキング防止技術やリーダーモード、自動再生ビデオのブロックなどが新たに利用できるようになった。また、パーソナルアシスタント“Siri”や日本語入力、「メール」アプリ、「iCloud」なども強化されているという。

 なお、「macOS High Sierra」へアップグレードするには「OS X Lion 10.7」以降のOSが必要。それとは別に、最低2GBのメインメモリと8.8GBのストレージ空き容量が必要となる。サポートされるモデルは以下の通りとなっている。

  • iMac (Late 2009) 以降
  • MacBook (Late 2009) 以降
  • MacBook Pro (Mid 2010) 以降
  • MacBook Air (Late 2010) 以降
  • Mac mini (Mid 2010) 以降
  • Mac Pro (Mid 2010) 以降