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「Fall Creators Update」をサポートした「Visual Studio 2017」v15.4が公開
APPXパッケージ作成のためのテンプレート追加や“Xamarin Live”の統合にも注目
2017年10月11日 12:39
米Microsoft Corporationは10日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio 2017」の最新版v15.4を公開した。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。[ツール]-[拡張機能と更新プログラム]ダイアログからアップデートすることもできる。
今回のアップデートでは、「Windows 10 Fall Creators Update」をターゲットとした開発を新たにサポート。“ユニバーサル Windows プラットフォーム開発”ワークロードをインストールすると、「Windows 10 Fall Creators Update SDK」が自動で追加されるようになった。さらに、ユーザーインターフェイスを設計するXAMLデザイナーが刷新され、“Fluent Design System”の各種エフェクトを開発時に反映できるようになったほか、エディット&コンティニュー機能が改善された。信頼性も大きく向上しているという。
また、UWP開発で「.NET Standard 2.0」がサポートされたのも注目すべき変更点。アプリケーションターゲットの最小バージョンを「Windows Fall Creators Update」へ設定すると、「.NET Standard 2.0」の「NuGet」パッケージやクラス、ライブラリ、APIをUWPアプリケーションから直接参照できるようになるという。APPXパッケージを作成するテンプレートが追加され、既存のデスクトップアプリをパッケージングして“ストア”で公開するのが容易になったのもうれしい変更と言えるだろう。
そのほかにも、「Productivity Power Tools」の人気機能「Control Click Go To Definition」が「Visual Studio 2017」標準の機能に格上げされ、[Ctrl]キーを押しながらシンボルをクリックして定義へ移動する機能がC#/VB/Pythonでサポートされた。また、“Xamarin Live”が「Visual Studio 2017」へ統合。「Visual Studio 2017」で開発したモバイルアプリを「Xamarin Live Player」をインストールしたiOS/Android端末でデバッグ実行できるようになるなど、多数の改善が盛り込まれている。
「Visual Studio 2017」はWindows 7以降に対応しており、学生、個人開発者、中小規模の企業や団体のための“Community”エディションであれば無償で利用可能。Mac版「Visual Studio」の最新版「Visual Studio for Mac 7.1」も同日付けでリリースされている。