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古き良き「Firefox」の後継「Pale Moon」v27.5.1が公開、脆弱性と不具合を修正

「Firefox」のレガシーアドオンをサポートし続ける派生ブラウザー

古き良き「Firefox」の後継「Pale Moon」v27.5.1が公開、脆弱性と不具合を修正 「Pale Moon」v27.5.1
「Pale Moon」v27.5.1

 Moonchild Productionsは10日、Webブラウザー「Pale Moon」の最新版v27.5.1を公開した。本バージョンは、セキュリティと安定性を改善するためのメンテナンスアップデートとなっている。

 今回のアップデートでは「NSPR」や「NSS」などのライブラリ群がアップデートされたほか、セキュリティ上の問題を解決するためにハイフネーションライブラリの更新が行われた。また、Macのフォントレンダリングに起因するURLスプーフィング(なりすまし)の脆弱性(CVE-2017-7825)が修正されたほか、NPAPIプラグインのコードやJavaScriptの配列で発見された不具合が悪意ある攻撃に応用される恐れがあるとして対策が行われている。

 そのほかにも、メディアサブシステムがクラッシュする問題や一部のシステムでビデオ再生のハードウェアアクセラレーションが誤って無効になっていた問題が修正された。

 「Pale Moon」は、「Firefox」からフォーク(分岐)したオープンソースのWebブラウザー。“Gecko”から派生した独自のレイアウトエンジン“Goanna”を採用しており、古い「Firefox」拡張機能のサポートとユーザーインターフェイスの拡張性を維持している。Windows/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Pale Moon」
【著作権者】
Moonchild Productions
【対応OS】
Windows/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
27.5.1(17/10/10)