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古き良き「Firefox」の後継「Pale Moon」がメジャーアップデート、v27.5に

Windows 10のアクセントカラーが反映されるようになるなど、改善が多数

「Pale Moon」v27.5.0
「Pale Moon」を再起動するコマンドが追加

 Moonchild Productionsは26日、「Firefox」から派生したWebブラウザー「Pale Moon」の最新版v27.5.0を公開した。さまざまな改善を盛り込んだメジャーアップデートとなっている。

 Windows 10で「Pale Moon」を利用していてまず気付くのは、タイトルバーなどのユーザーインターフェイス部品の色が変わったことだろう。最新版の「Pale Moon」では、システムのアクセントカラーがユーザーインターフェイスに反映されるようになっている。システムのアクセントカラー設定を背景から自動的に選択するよう指定しておけば、デスクトップの壁紙の色に合わせて「Pale Moon」の色も変わる。また、Windows 10以外の環境でもデスクトップテーマとの親和性向上が図られているという。

 そのほかにも、v27.4.0で実装された“Media Source Extensions(MSE)”を拡張し、MP4ファイルへの対応を強化。MP3ファイルの取り扱いも改善された。また、「Google Chrome 49」でもサポートされている圧縮アルゴリズム“Brotli”の試験的導入、タイマーの効率改善による消費電力の削減、「Pale Moon」を再起動するコマンドの追加などといった変更も施されている。

 「Pale Moon」は、「Firefox」からフォーク(分岐)したオープンソースのWebブラウザー。“Gecko”から派生した独自のレイアウトエンジン“Goanna”を採用しており、古い「Firefox」拡張機能のサポートとユーザーインターフェイスの拡張性を維持している。Windows/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Pale Moon」
【著作権者】
Moonchild Productions
【対応OS】
Windows/Linux
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
27.5.0(17/09/26)