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名前がドットから始まるファイルを作成可能に ~「Windows 10 19H1」Build 18342

ゾンビゲーム「State of Decay」を使ったテストも継続、早めの入手登録を

Microsoft、「Windows 10 19H1」Build 18342を“Windows Insider Program”の“Fast”リング参加ユーザー向けに公開

 米Microsoftは2月20日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18342(19H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リング参加ユーザー向けに公開した。前ビルド(Build 18334)に引き続き、ゲーム関連の修正がメインとなっている。

 「Windows 10 19H1」ではゲームプレイを快適にするための技術が盛り込まれる予定で、前ビルドからゾンビゲーム「State of Decay」を限定配布し、そのテストが実施されている。しかし、ペアレンタルコントロールを有効にしている環境で正常にゲームが動作しなかったり、ゲームのインストールプロセスが不安定であったりといった問題が報告されていた。

 Build 18342では、こうした問題の解決が図られた。「State of Decay」が正常に動作しなかった場合は、本ビルドでもう一度試してみるとよいだろう。また、「State of Decay」が正常に動作した環境でも、一度アンインストールし、再度インストールして正常にプレイできるかどうか試してみてほしい。また、「State of Decay」を入手できなかったユーザーのために追加の提供枠が設けられている。まだ入手していないテストユーザーは、「Xbox Insider Hub」アプリから“Windows Gaming”プログラムに参加し、ゲームのダウンロードを急いだほうがよい。

「State of Decay」の提供枠も拡大。まだ入手していないユーザーは早めの登録を

 そのほかにも本ビルドではさまざまな機能改善や修正が行われているが、なかでもWindows 10からWSL/Linux環境のファイルへアクセスできるようになった点には注目だ。まだ若干の制約は残されているものの、Windows 10とWSL/Linuxの相互運用が以前よりも格段に容易となった。

 また、名前がドットから始まるファイルを作成できるようになったのも、大きな改善といえるだろう。これまでは“.gitignore”といった名前のファイルを「エクスプローラー」で作成しようとするとエラーが表示されたが、本ビルドからは問題なく作成できるようになる。Linux環境ではこうしたスタイルのファイル名を扱う機会が少なくないので、うれしい改善だ。

これまでは“.gitignore”といった名前のファイルを「エクスプローラー」で作成することはできなかった

 また、本ビルドにあわせて「Google Chrome」用の拡張機能「Web Activities」のリリースも発表された。この拡張機能をインストールしておけば、「Google Chrome」をWindows 10の“タイムライン(Timeline)”機能へ対応させることが可能。「Google Chrome」で閲覧していたページの続きをクロスデバイス(Windows 10/Android)で参照できる。

 なお、本ビルドは“Intel64 Family 6 Model 142”および“Intel 64 Family 6 Model 158”を搭載した環境には配布されないので注意。通信を維持したままOSをスタンバイさせる“Connected Standby”機能に問題が見つかったためであるという。CPUのモデル名は「デバイス マネージャー」などから確認できる。

“Intel64 Family 6 Model 142”および“Intel 64 Family 6 Model 158”を搭載した環境には配布されないので注意。CPUのモデル名は「デバイス マネージャー」などから確認できる