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アプリテスト環境「Windows Sandbox」が設定ファイルに対応 ~「Windows 10 19H1」Build 18342

仮想化GPU、ネットワーク、共有フォルダー、起動スクリプトを指定可能

アプリテスト環境「Windows Sandbox」

 米Microsoftは2月21日(現地時間)、アプリテスト環境「Windows Sandbox」で設定ファイルが利用できるようになったことを明らかにした。「Windows 10 Insider Preview」Build 18342(19H1)以降で利用できる。

 「Windows Sandbox」は、外部から入手したアプリに怪しい振る舞いがないかどうかをテストできる仮想環境。今春正式リリースされる「Windows 10 バージョン 1903」(19H1)に搭載される。

 最大の売りは、わざわざ仮想マシンを用意してOSをインストールしなくても、[スタート]画面から手軽に利用できる点だ。「Windows Sandbox」を終了するとすべての変更は破棄されるので、起動するたびにフレッシュな環境を手に入れることができるのも実験環境(サンドボックス)としては好都合だ。

 しかし、すべての変更が破棄されるのはメリットばかりでもない。「Windows Sandbox」をカスタマイズしたい場合、起動するたびに設定をやり直す必要があるからだ。そこで、起動時に「Windows Sandbox」を自動でカスタマイズしたり、スクリプトを実行できるようにしてほしいという要望が多く寄せられていたという。

 「Windows Sandbox」の設定ファイルは、“*.wsb”という拡張子もつXMLファイルとなっている。利用できるカスタマイズ項目はまだ限られており、仮想化GPU(vGPU)のON/OFF、ネットワークの利用可否、ホストOSと共有するフォルダーのパス、ログオン時に実行するスクリプトのみだが、フィードバック次第では今後も拡充されていくだろう。

「Windows Sandbox」で設定ファイルが利用できるように