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「EmEditor」v23.1が公開 ~LSPを用いて入力候補を一覧する機能を追加

マクロで生成AIサービスなどとの連携に役立つ非同期(async)関数も利用可能に

「EmEditor Professional」v23.1

 米Emurasoftは1月25日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v23.1を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 「EmEditor」v23.1では、CSVを含む巨大ファイルを編集するコマンドが大幅に高速化。メモリ不足によるクラッシュも軽減された。これは有償の「Professional」だけでなく、無償で利用できる「Free」版でも恩恵を受けることができる。

CSVを含む巨大ファイルを編集するコマンドが大幅に高速化

 さらに、言語サーバープロトコル(LSP)もアップデートされた。CSSとJSONのLSPサーバーはv1.85.1に、TypeScriptのLSPサーバーはv4.2.0になっている。「Professional」版ではLSPを用いて入力候補を一覧する機能も追加されており、コーディングの生産性が大きく向上した。

「Professional」版ではLSPを用いて入力候補を一覧する機能も追加

 そのほかにも、「Shell」オブジェクトに新プロパティ「KeepRunning」が追加された。このプロパティにより、マクロで「fetch」をはじめとする非同期(async)関数が利用できるようになった。生成AIサービスなどとの連携に役立つという。

 また、ストアアプリ版が「Microsoft Store」以外で購入したデスクトップ版の登録キーを受け付けるようになった。「EmEditor Professional」のライセンスはデスクトップ版とストア版で別になっており、不自由があったが、これが大きく改善される。

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用期間が設けられており、その後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能。また、インストーラー版・ポータブル版のほかにも、「Microsoft Store」から入手できるストア版が用意されている。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
年額6,160円(2年目以降は半額)など (試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
23.1(23/01/25)