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Web版「OneDrive」がオフライン接続でも利用可能に ~オンライン時は3倍高速化

職場と学校の「One Drive」ユーザーを対象に展開中

Web版「OneDrive」がオフライン接続でも利用可能に

 米Microsoftは4月29日(現地時間)、Web版「OneDrive」について、インターネットに接続していないときにもファイルを開ける新しい「オフライン モード」の展開を開始した。現在、職場と学校の「OneDrive」ユーザーを対象に展開中という。

 オフライン モードは、最新の「OneDrive」アプリが実行されている環境で有効化でき、ネットワークから切断されると自動で発動。オフラインでもキャッシュを利用してファイル情報を表示できるほか、ファイル名の変更、並べ替え、移動、コピーを行える。また、ローカルで保存されているファイルを、クラウド上の「OneDrive」にアップロード予約可能だ。

 オフライン モードで作成および更新されたファイルなどは、デバイスのローカルストレージを使用して保存され、インターネットに再接続すると内容がクラウドに同期される。

オフライン時に変更した内容は、インターネット接続時に同期される
オフライン時に、ウィンドウ上部に薄い黄色いバーが表示される

 オフライン モードでファイルを開く場合、Webブラウザー上ではなくローカル上のアプリで開かれる仕組み。例えば、オフライン モード時、「OneDrive」に保存しているPDFを開く場合、ブラウザーのPDFプレビューワーではなく、普段使っているPDFエディターで開かれる。

 また、インターネット接続状態でもオフライン モードの恩恵がある。以前はWindowsの「エクスプローラー」やMacの「Finder」でのみ設定できたファイル オンデマンドの指定を、ブラウザー上の「OneDrive」から直接指定可能になった。また、ファイルの表示や操作の読み込み時間が最大3倍速くなるという。

 なお、以下の機能は、オフライン モード時では利用できない。

  • クイック アクセスで最近使用したドキュメント ライブラリの表示
  • 共有、リンクのコピー、ファイルのダウンロード
  • ファイルの削除
  • ファイルへのアクセス管理
  • オンラインのプレビューワーでファイルをプレビューする
  • 検索を利用する
  • 「Power Automate」フローの作成と管理
  • Copilot
  • ファイルのバージョン履歴の表示
  • 「ごみ箱」に移動