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AIマクロを標準搭載した「EmEditor」v24.0.0が公開 「GPT-4 Turbo」などで校正・要約

正規表現がわからなくても簡単にURIやメールアドレスを抽出できるコマンドも

「EmEditor Professional」v24.0.0

 米Emurasoftは1月25日(日本時間)、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v24.0.0を正式公開した。64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 「EmEditor」v24.0.0では、新しいマクロ「AI.jsee」を同梱。OpenAIのAPIキーを取得することで、「GPT-3.5 Turbo」や「GPT-4 Turbo」といったAIモデルを用いて編集中テキストの校正や要約を行えるようになった。

新しいマクロ「AI.jsee」

 このマクロを利用するには、[マクロ]-[AI.jsee]メニューを選択する。APIキーの入力を求められるので、OpenAIのWebページで取得した秘密キーを入力すると、よく利用するプロンプト(命令)がセットされたポップアップメニューが表示されるはずだ。次回からAPIキーの入力をスキップしたい場合は、環境変数「OPENAI_API_KEY」に秘密キーをセットしよう。OpenAIモデルの選択は、「AI.jsee」を編集することで行える。

APIキーを入力
ポップアップメニューが表示

 また、本バージョンでは[検索]-[頻出文字列を抽出]コマンドでURIやメールアドレスを抽出できるようになった。従来も正規表現を用いた検索機能で抽出することはできたが、正規表現に慣れないユーザーに配慮した改善だという。

[検索]-[頻出文字列を抽出]コマンドでURIやメールアドレスを抽出できるように

 なお、以上の機能は有料の「Professional」限定だが、無償の「Free」版と共通の機能改善も含まれている。

  • 分割ウィンドウの各ペインに閉じるボタンが追加されるなど、比較機能を改善
  • 「Onigmo」正規表現で「Q…E」構文をサポート。正規表現のメタ文字を無効化し、エスケープする必要がなくなる
  • [ファイルを分割]、[ファイルを結合]、[インデント]、[逆インデント]の各コマンドを高速化。v23.1に比べて27~124倍に

 「EmEditor Professional」は、Windowsプラットフォームで定番のテキストエディター。プラグインで機能を拡張できるのが特徴で、CSVデータを扱うための機能も非常に充実している。有償ソフトだが30日間の試用期間が設けられており、その後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能。また、インストーラー版・ポータブル版のほかにも、「Microsoft Store」から入手できるストア版が用意されている。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8.1/10/11およびWindows Server 2008 R2以降
【ソフト種別】
年額6,160円(2年目以降は半額)など (試用期間後は、個人利用のみで一部機能の制限された「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
24.0.0(23/02/29)