NEWS（09/07/15　16:20）

　キングソフト（株）は15日、ネットブック向けの統合セキュリティソフト「Kingsoft Internet Security U Service Pack 1 quick」を無償公開した。

　本ソフトは、同社製の統合セキュリティソフト「Kingsoft Internet Security U Service Pack 1」をベースとして、ネットブック向けに軽量化・高速化を施したもの。「Kingsoft Internet Security U Service Pack 1」の3大機能の1つである脆弱性を検知して自動的に修正する機能“SecurityCare”を削除し、ウイルス・スパイウェア対策とファイヤーウォールのみに絞ったほか、パターンファイルのデータベースと配布方法に改善が施されている。

　具体的な軽量化の内容としては、ウイルスパターンのデータベースを見直し、過去のOSやソフトウェア環境にしか影響しないウイルスのパターンを排除するなどして大幅にスリム化する一方で、配布するパターンファイルのファイルサイズ削減も行っているとのこと。また、パターンファイルの更新も1日1回へと頻度が下げられている。

　これらの改善により、「quick」版はフル機能版に比べ、ウイルススキャンの速度が56％向上したほか、スキャン中のCPU占有率を33％、メモリ使用量を67％削減するなどの性能向上を果たすなど、極力機能低下を抑えつつ動作の軽快性を高めている。また、インストールしたあとのファイルサイズも約1/3へと大幅に削減されており、ネットブックや中古PCといった比較的性能の低く、HDD/SSDの空き容量に不安のあるPCでも快適に利用可能となっているのはうれしい。

　本ソフトは、Windows 2000/XP/Vistaに対応するフリーソフトで、1日に数回広告が表示される。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。また、ライセンスを購入することで広告が表示されない有償版へ切り替えることもできる。有償版のライセンス料は、1年間980円（税込み）または無期限で1,980円（税込み）となっている。