レビュー

「7-Zip」はちょっと古臭いかな……という人のための圧縮・解凍ソフト「NanaZip」

Windows 11のマイカ効果、ダークモードなどに対応。独自の拡張・セキュリティ強化も

「7-Zip」のファイルマネージャー

 圧縮・解凍アプリとして「7-Zip」を愛用しているが、ファイルマネージャーのデザインが古臭いのが気になるという人は少なくないかもしれない。

 そこでおすすめなのが、「7-Zip」をベースにユーザーインターフェイスをモダナイズした「NanaZip」。「Microsoft Store App Awards 2022」ではファイルマネージャー部門のファイナリストにも選ばれている、定評のあるアプリだ。

 本ソフトの特徴は、ファイルマネージャーがWindows 11準拠のデザインになっていること。Windows 11の「マイカ」(Mica)効果、ダークモード、コンテキストメニュー統合などに対応しており、スケーリング設定が100%を超える高DPIモニターでも快適に利用できる。

「NanaZip」のモダンなファイルマネージャー
ダークモードなどにもしっかり対応
ファイルを「NanaZip」に関連付ければ……
Windows 11のコンテキストメニューでも違和感なく利用できる
モダンなのはファイルマネージャーぐらいで、ところどころ「7-Zip」のオリジナルUIが顔を出すが、ベンチマーク機能などもちゃんと継承する

 また、オリジナルの「7-Zip」に独自の改善が盛り込まれているのも魅力。たとえば、圧縮・展開に利用できるコーデックや暗号方式も拡充されており、以下などをサポートする。

  • Brotli
  • Zstandard(zstd):展開は「7-Zip」でもサポート
  • LZ4/LZ5
  • Lizard
  • XChaCha20系暗号

 セキュリティ対策の導入も本家「7-Zip」よりも積極的で、以下の対策を実装している。

  • Control Flow Guard(CFG):コードのハイジャックを検出・阻止する仕組み
  • CET Shadow Stack:関数の戻り先をシャドースタックで検証し、戻り先の改ざんを利用する攻撃を防ぐ
  • 不正ライブラリ読み込み防止:リモートの場所からの予期しないライブラリ読み込みを阻止
  • 動的コード生成制限

 つまり、「7-Zip」に脆弱性があっても、本アプリならそれを緩和できる可能性がある。アップデートも活発で、先日「Brotli」で発見された深刻な脆弱性「HTTP2Shell」にも最新版でいち早く対処している。

 「NanaZip」は「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで(寄付歓迎)、対応OSはWindows 10 バージョン 2004以降およびWindows Server 2022以降。x64に加え、ARM64でもネイティブ動作する。

 推奨は「Microsoft Store」からのダウンロードだが、「GitHub」からMSIXパッケージを入手してセットアップすることも可能だ。

 なお、執筆時現在の最新版は10月27日に公開された「version 2610.2」(7.0.1882.0)。「NanaZip 7.0」からは、プレビュー版と安定版が同じコードベースを共有するローリングリリースモデルが採用されており、「version YYMM.N」(YYMMはリリース年月)という形式でバージョンが表記されるようになっている。

ソフトウェア情報

「NanaZip」
【著作権者】
M2-Team and Contributors
【対応OS】
Windows 10 バージョン 2004以降(Windows 11を含む)およびWindows Server 2022以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
7.0, version 2610.2(26/10/27)