NEWS(09/07/21 17:08)

Google、「Google Earth」の表示を月面に切り替えられる機能を追加

アポロ11号の月面着陸を再現するツアーや月着陸船の3Dモデルを表示できる

「Google Earth」

アポロ11号の月着陸ミッションを再現するツアー

 米Google Inc.は20日、アポロ11号が成し遂げた人類初の月面着陸から40周年を記念し、3D地図ソフト「Google Earth」へ地球の地形を表示する代わりに月のリアルな地形を3D表示できる機能を追加した。すでに「Google Earth」がインストールされている環境ではアップデートの必要はなく、通常通り起動することで月の地形表示機能を利用できるとのこと。

 月の地形表示は、ツールバー上の土星型ボタンから表示できるメニューの[月]項目を選択することで表示できる。月の地形表示機能では、アポロ計画などで撮影された月表面の画像を使った3D地形を表示できるほか、アポロ計画のミッションを再現したツアーや月着陸船の3Dモデルを表示可能。

 アポロ計画のミッションを再現したツアーは、“レイヤ”ペインの“月のギャラリー”-“ガイドツアー”ツリーから再生できる。ツアーはアポロ11号の月着陸ミッションを再現するものと、アポロ17号の月探査を解説したものの2つが用意されており、3Dモデルによるアニメーションや写真を使った解説が、英語のナレーションつきで再生可能。

 月着陸船の3Dモデルは、“レイヤ”ペインの“月のギャラリー”-“アポロ ミッション”から着陸地点へジャンプして表示できる。アポロ13号を除いたアポロ11~17号までの月着陸船のモデルが用意されており、各着陸船の付近ではミッションで撮影されたパノラマ画像やYouTube動画を表示可能。たとえば、アポロ11号の付近ではアームストロング船長が月に降り立つ瞬間の動画を再生できる。

 さらに、月の一部地域ではJAXAの月探査衛星“かぐや”が撮影した高精細のYouTube動画を再生できるほか、“かぐや”をはじめとする各国の月探査衛星の到達地点を表示可能。

アポロ11号の3Dモデル

“かぐや”が撮影した高精細のYouTube動画を再生

 

(長谷川 正太郎)