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「Unicode 17.0」がリリース ~8つの新しい絵文字、日中韓(CJK)文字の拡充も継続
サウジアラビア通貨「リヤル」の記号も
2025年9月10日 12:05
The Unicode Consortiumは9月9日(米国時間)、「The Unicode Standard, Version 17.0」を発表した。「Unicode 17.0」では4つの新しいスクリプト(特定の言語や書記体系に関連する文字集合)、8つの新しい絵文字など、4,803の新しい文字が追加。総計で159,801文字にまで達した。
「Unicode 17.0」で追加されたスクリプトは、以下の通り。これで「Unicode」で表現できるスクリプトの総数は172に達し、グローバルなデジタルデバイドが緩和される。
- Beria Erfe:アフリカのチャド・スーダン・リビアで用いられている文字
- Tolong Siki:インド北東部で用いられている文字
- Tai Yo:ベトナム・ラオスで用いられている伝統的な文字
- Sidetic:古代アナトリアで使われていた歴史的な文字
新たに追加された記号としては、「SAUDI RIYAL SIGN」などが挙げられる。サウジアラビア中央銀行が今年初めに発表した通貨「リヤル」を表現することが可能だ。
また、日中韓(CJK)文字の拡充も継続。「Unicode 17.0」では文字ブロック「CJK Unified Ideographs Extension J」が新設され、新たに4,298の文字が納められた。既存の「Extension C」と「Extension E」にも18の日中韓表意文字(おおむね漢字のこと)が追加されている。
そのほかにも、「Unicode 17.0」リリースに合わせ「Last Resort Font」フォントなどがアップデートされた。