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Microsoft、「EdgeHTML」ベースの諸機能を廃止へ ~Chromium/WebView2への移行を

レガシーなWebView、Hosted Web Applications、Edge DevToolsなどが対象

Microsoft、「EdgeHTML」を利用する諸機能を廃止

 米Microsoftは9月9日(現地時間)、「Chromium」ベースになる前の古い「Microsoft Edge」で採用されていたレンダリングエンジン「EdgeHTML」を利用する諸機能を廃止すると発表した。以下の機能はアクティブな開発を終了し、段階的に廃止される予定だ。

  • レガシー「WebView」:主にWindows 8.x/10時代のアプリで、Webコンテンツを表示するために用いられていたコンポーネント
  • Windows 8/8.1やUWPのHTML/JavaScriptアプリ:Webアプリをパッケージ化して「ユニバーサル Windows プラットフォーム」(UWP)アプリにしたもの。「Hosted Web Applications」や「Windows Web Applications」とも呼ばれる
  • レガシーなPWAアプリ:Webアプリをローカルアプリのように利用できるようにする「プログレッシブ Web アプリ」(PWA)のうち、「EdgeHTML」をベースとしたもの
  • レガシーな「Edge」の開発者ツール(DevTools):古い「Edge」に搭載されている「EdgeHTML」ベースの開発者ツール

 現時点で具体的な廃止時期やサポート期限などは決まっていないが、いずれはセキュリティ更新プログラムの提供が停止され、Windowsの将来のバージョンから削除される。開発者はできるだけ早く「Chromium」ベースの「WebView2」などへの移行を検討したい。

 ちなみに、「EdgeHTML」搭載の古い「Edge」は2021年3月にサポートを終了している