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「JScript」に代わり「JScript9Legacy」が既定のスクリプトエンジンに ~Windows 11 24H2以降で
Web標準への準拠、パフォーマンス、セキュリティを改善
2025年7月14日 00:05
米Microsoftは7月10日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 24H2」より「JScript9Legacy」(JScript9Legacy.dll)を既定で有効とすると発表した。これまで「JScript」(JScript.dll)が用いられていたすべてのスクリプトプロセスと操作が、より安全でパフォーマンスの高い「JScriptLegacy」に置き換えられる。
「JScript9Legacy」は「JScript9」をベースにした新しいスクリプトエンジンで、最新のWeb標準との互換性が向上している。また、JavaScriptオブジェクトの取り扱いを改善したり、実行ポリシーを厳格にして悪意のあるスクリプトがシステムを悪用することを困難にするなど、高度なセキュリティ機能が組み込まれているという。クロスサイトスクリプティング(XSS)をはじめとするWebベースのセキュリティ攻撃に対し、リスク軽減が期待できる。
この変更は「Windows 11 バージョン 24H2」およびそれ以降で実施されるため、以前のバージョンのOSには影響しない。スクリプトエンジンの置き換えは自動で実施され、ユーザー側で追加の操作は不要。既存のワークフローに影響を与えることもないとみられている。