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無償テキストエディター「Mery」もJavaScriptエンジン「V8」に対応
最新ベータ版v3.3.6で
2023年2月9日 06:45
フリーの高機能テキストエディター「Mery」ベータ版v3.4.3が、2月7日に公開された。本バージョンの目玉は、マクロでJavaScriptエンジン「V8」が利用できるようになったこと。「秀丸エディタ」や「EmEditor」に続き、フリーのテキストエディターでも「V8」対応がなされた。
「V8」は「Microsoft Edge」や「Google Chrome」に搭載されているスクリプトエンジンで、最新のJavaScript仕様に対応しているのが魅力。「Mery」のマクロでも新しい構文を用いて簡潔にスクリプトを書いたり、「#include」で最新の外部スクリプトを読み込めるのはうれしいところだ(import/exportには非対応)。
「Mery」で「V8」エンジンを利用するには、マクロファイルの先頭に「#language = "V8"」と記述すればよい。ただし、以下の点には注意したい。
- キーワードの大文字・小文字は区別される。ただし、従来のマクロと互換性を保つため、先頭の文字に限り大文字・小文字どちらでもよい(仕様上の制限で、「window」オブジェクトのみ先頭は小文字に限る)。
- 非同期で実行される。そのため、従来のJScriptよりも遅くなる可能性がある
- 「WebView2」ランタイムが必要(最新のWindows 10/11ならばOSに同梱されている)
そのほかにも、編集中の行を常に画面の中央に「固定」した状態でスクロールする「タイプライター スクロール」機能を改善。改行を入力したときにだけ「タイプライター スクロール」を行う「可変」モードが追加された。「可変」モードと「固定スクロール」を組み合わせて、アクティブな行を基準にカーソルの移動に追従してスクロールすることも可能だ。
また、正規表現でメタ文字を無効化するオプションが追加され、ドットや括弧をエスケープせずに検索できるようになった。「Q」と「E」で囲むことでメタ文字を無効化する可能で、検索クエリをシンプルに書くことができる。
「Mery」ベータ版は、64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/10に対応するフリーソフト。現在、作者のWebサイトからダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Mery」アルファ版
- 【著作権者】
- kuro 氏
- 【対応OS】
- Windows Vista/7/8/10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.4.3(23/02/07)