NEWS(09/10/06 18:03)
KLab、指定フォルダへアクセスできるソフトを制限できる「イージスガード」
ウイルスなどに感染した場合も大切なファイルへのアクセスをブロック
KLab(株)は6日、ホワイトリストを使って指定フォルダ内のファイルにアクセスできるアプリケーションを制限できるセキュリティ対策ソフト「イージスガード」v1.0.0を公開した。Windows 2000/XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
「イージスガード」は、ホワイトリストに登録されたアプリケーション以外から指定フォルダ内のファイルへアクセスできないようにするソフト。万が一ウイルスやスパイウェアなどに感染した場合も、大切なファイルへのアクセスをブロックして被害を最小限に抑えられる。なお、ウイルス感染防止機能やウイルス駆除機能は備えていないため、ほかのウイルス対策ソフトとの併用が推奨されている。
ホワイトリスト方式を採用しているため、ウイルス対策ソフトにつきもののパターンファイルの更新が必要なく、未知のウイルスなどからの被害も抑えられるのが特長。ホワイトリストは、自動でスタートメニューに含まれるアプリケーションが登録されるほか、任意のアプリケーションを追加することが可能。
ホワイトリストに登録されていないアプリケーションが指定フォルダへアクセスしようとすると、タスクトレイからのポップアップで通知されるとともに、そのアプリケーションのアクセスをダミーのフォルダへ誘導する仕組み。これにより、ウイルスなどのアプリケーションからは空のフォルダへアクセスしたように認識され、エラーが起こった際に2重・3重の手段を講じて被害を拡大しようとするウイルスの行動を防ぐことが可能。
もちろん、アクセスがブロックされた際にアプリケーションをホワイトリストへ登録することもできる。ブロックされたアプリケーションをホワイトリストへ登録するには、タスクトレイアイコンの右クリックメニューからログ画面を開き、ログの項目から表示できる設定画面でアクセスを許可すればよい。
さらに、いったんホワイトリストへ登録されたアプリケーションであっても、登録時からプログラムの改ざんが行われていないかチェックする機能や、信頼できるデジタル署名が付加されているアプリケーションは自動でアクセスを許可する機能も備えている。
なお、編集部にて「ウイルスバスター2010」と併用したところ、システム全体の動作が非常に遅くなる現象を確認した。
- 【著作権者】
- KLab(株)
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.0(09/10/06)