NEWS(10/04/09 18:05)
Mozilla、プラグインプロセスを分離した「Firefox」のテスト版「Lorentz」を公開
プラグインがクラッシュしてもWebブラウザー本体は巻き込まれない仕様に
Mozillaは9日、Webブラウザー「Firefox Lorentz」v3.6.3plugin1を公開した。本ソフトは、現在開発中の“Out of Process Plugins(プラグインプロセスの分離)”機能のテストを目的とした「Firefox」のベータ版だ。
現在アルファ版が公開されている「Firefox」の次期バージョンv3.7では、Webブラウザーの安定性を向上させるためプラグインの別プロセス化が進められている。プラグインのプロセスをWebブラウザーのプロセスから分離してしまえば、「Adobe Flash」「QuickTime」「Silverlight」といった各種Webブラウザープラグインが強制終了したりフリーズしても、Webブラウザー本体には影響が及ばず、安定性が向上する。
「Firefox Lorentz」は、この機能を現行のv3.6.3へ組み込んでおり、機能的にはv3.6.3と同等。本ソフトで各種プラグインを利用したサイトを利用し、積極的にクラッシュレポートを送れば、現行バージョンを利用しつつ本機能のテストに協力できる。なお、「Firefox Lorentz」の最終版は「Firefox」v3.6.4として公開される予定とのこと。
本ソフトは現在、英語版をはじめとする59カ国語版が公開されており、MozillaのWebサイトからWindows版とLinux版をダウンロードできる。ただし執筆時現在、日本語版は用意されていない。またMac版も用意されているが、これはソースコードの変更が Mac版に影響しないことを確認するためのもので、プロセス分離は未実装なので注意。
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.6.3plugin1(10/04/09)