NEWS(10/04/15 14:50)
.NET Framework上で動作するスクリプト言語“Ruby”「IronRuby」が正式版に
「Ruby」v1.8.6との互換性と.NETとの親和性を両立、“Ruby on Rails”も利用可能
米Microsoft Corporationは12日(現地時間)、.NET Framework(以下、.NET)上で動作するスクリプト言語“Ruby”「IronRuby」v1.0の安定版を正式公開した。現在、同社が運営するオープンソース開発支援サイト“CodePlex”のプロジェクトページからダウンロードできる。
「IronRuby」は、マイクロソフトによるスクリプト言語“Ruby”の実装。.NET上で動的言語を動作させる“Dynamic Language Runtime(DLR)”を利用しており、C#やVisual Basicといった.NET向けのプログラミング言語と同じく“Common Language Runtime(CLR、共通言語ランタイム)”上で動作する。そのため、“Silverlight”など.NETを利用する技術との相性がよい。
また、“Ruby”の公式実装の安定版「Ruby」v1.8.6との互換性も高く、Webアプリケーションフレームワーク“Ruby on Rails”を利用することもできるという。
なお「IronRuby」には、.NET Framework 2.0 SP1用と.NET Framework 4用が用意されている。古いWindows環境や、Linuxで動作する.NET互換環境“Mono”で利用したい場合は前者を、.NETの最新機能やより高いパフォーマンスを望む場合は後者を利用するとよいだろう。
ちなみに、そのほかのDLRを利用して実装されたスクリプト言語としては、“Python”を実装した「IronPython」が有名。こちらの最新版はv2.6.1となっており、同じく“CodePlex”のプロジェクトページからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0(10/04/12)