NEWS(10/05/06 14:27)

任意コードの実行を許す深刻な脆弱性を修正した「Opera」v10.53が公開

Secuniaによる深刻度の判定は5段階中2番目に高い“Highly critical”

 Opera Software ASAは4月30日、独自エンジンを搭載したWebブラウザー「Opera」の最新版v10.53を公開した。本バージョンは重大な脆弱性を修正したセキュリティアップデートとなっており、同社は速やかな更新を呼びかけている。

 今回修正された脆弱性は1件で、同社による深刻度判定は“Extremely Severe(極めて深刻)”。また、同脆弱性はデンマークのセキュリティベンダーSecuniaでも報告されており、深刻度は5段階中2番目に高い“Highly critical”と判定されている。

 脆弱性の内容は、スクリプトからWebページを書き換える関数が非同期に続けて複数回呼び出されると、「Opera」が初期化されていないメモリ領域を参照してしまうというもの。細工を施されたWebページへアクセスするだけで、任意のコードを実行されてしまうおそれがある。

 本ソフトは、Windows 2000以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作確認した。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

【著作権者】
Opera Software ASA
【対応OS】
Windows 2000以降(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
10.53(10/04/30)

(柳 英俊)