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AIエージェントサービス「Manus」にローカルブラウザーを接続、新しい拡張機能が公開

ベータ版としてPro、Plus、Teamユーザーに提供

「Manus」から新しいWebブラウザー拡張機能「Manus Browser Operator」がリリース

 完全自律型エージェントサービス「Manus」から11月19日(日本時間)、新しいWebブラウザー拡張機能「Manus Browser Operator」がリリースされた。現在、一部の有償プラン(Pro、Plus、Team)ユーザーを対象にベータ版が提供中。「Microsoft Edge」と「Google Chrome」で利用できる(他の「Chromium」系Webブラウザーにも対応予定)。

 「Manus」は、AIエージェントにリサーチやWebサイトの構築、データ分析、コンテンツ生成といった作業を依頼できるサービス。Webインターフェイス(manus.im)にやってほしいことを入力すれば、クラウドで実行のためのサンドボックス環境が構築され、AIエージェントが実現に必要なタスクを計画し、実行する。作業に必要なツールをユーザーがローカル環境にセットアップする必要はない。必要であればメールサービス(Gmail、Outlook)やカレンダー、「GitHub」などを接続し、「Manus」に参照させることも可能。

コーヒーショップのWebサイト構築を依頼。AIエージェントが計画を立て、遂行してくれる
できあがったWebサイトの例

 今回リリースされた「Manus Browser Operator」拡張機能は、この「Manus」に自分のWebブラウザー(マイブラウザ)を接続できるようにするものだ。ローカルブラウザーのセッションや認証情報を活用できるようになれば、ログインの必要なWebサイトの情報を「Manus」に使わせることもできる。ローカルブラウザーを用いた作業の自動化も実現可能だ。

ローカルブラウザーのセッションや認証情報を活用できる「マイブラウザ」接続

 もちろん、「Manus」がローカルブラウザーを乗っ取って、ユーザーが許可しないことまで勝手にやってしまうことはない。セッションの開始にはユーザーによる承認が必要で、AIエージェントによる操作は専用のタブグループで行われる。ユーザーは「Manus」が何をしているのかを監視し、不都合があれば操作に介入して、タブを閉じたり、プロセスを強制停止することができる。「Manus」が行う操作はすべて記録されるので、あとからチェックすることも可能だ。

 なお、今のところドラッグ&ドロップや複数ステップにわたるフォームの操作までは完全に機能しないとのこと。ベータ版の間は「Manus」の操作を注意深く見守るべきだろう。

ソフトウェア情報

「Manus Browser Operator」
【著作権者】
manus.im
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(利用には有償プランの契約が必要)
【バージョン】
0.0.33(25/11/14)