NEWS(10/05/06 16:57)
MS、次世代Webブラウザー「Internet Explorer 9」のプレビュー版をアップデート
動作速度がさらに向上、最新のWeb標準技術への対応も進む
米Microsoft Corporationは5日(現地時間)、次世代Webブラウザー「Internet Explorer 9」プラットフォームプレビュー版(以下、IE9 PP版)の最新版となるv1.9.7.7.66.6000を公開した。Windows Vista/7および同64bit版に対応しており、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。ただし、本ソフトは開発者やテスター向けに最新技術を先行公開し、本ソフトの動作テストやWebサイトの開発に役立てる目的で提供されているもので、日常的な利用には適さないので注意。
IE9 PP版は、HTML5やCSS3、SVGといったWeb標準技術へ対応し、動きのある表現力豊かなWebコンテンツを、GPUのハードウェア支援を活用して美しくなめらかに表示できるのが特長。3月に新規公開されており、今回が2回目の公開となる。
本バージョンでは、引き続き動作速度の向上が図られている。JavaScriptのベンチマーク“SunSpider”で計測したレンダリング速度では、現行のIE8や「Firefox」を凌駕しており、「Safari」や「Google Chrome」といったWebブラウザーと比べても“まばたきする間”程度の差にまで迫っているという。
また、最新のWeb標準技術への対応も進められている。たとえば、Web標準への準拠度を測る指標として知られる“The Acid3 Test”では、前回公開されたIE9 PP版の55点を超える68点を記録している。
さらに、本バージョンからCSS3の“Media Queries”がサーポートされた。“Media Queries”とは、解像度別に複数のCSSを切り替えて適用できる技術。PCやモバイル端末といったさまざまなデバイスへ最適化したWebページを、単一のHTMLファイルで実現できる。
“Media Queries”は、本ソフトのデモサイト“Internet Explorer 9: Platform Demos”で試すことも可能。IE9 PP版のウィンドウの幅を変化させると、その幅に最適化されたデザインへリアルタイムで変化していく様子を確かめられる。ほかにも、IE9 PP版の新機能を試すことのできるデモが9種類追加されているので試してみるとよいだろう。
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.9.7.7.66.6000(10/05/05)