NEWS（10/05/06　17:04）

　Mozillaは5日、メールソフト「Thunderbird」の次期バージョンv3.1の最新ベータ版となるv3.1 Beta 2を公開した。最新ベータ版の主な変更点は、“添付ファイルつき”“未読”といった条件によるメールの絞り込みを、ボタンをクリックするだけで行える“クイックフィルタバー”が搭載されたこと。

　“クイックフィルタバー”はボタンによる絞り込みのほか、従来の件名・宛先・差出人を対象としたキーワードによる絞り込み用の検索語句入力欄も備えている。これに伴い、従来から搭載されている検索欄はv3.0から強化された全文検索機能専用になっている。

　また、v3.0から大幅に変更されたユーザーインターフェイスをv2系のものへ簡単に戻せる“設定変更ガイド”が、タブではなく独立したダイアログによるウィザード形式に変更され、必要な拡張機能を直接インストールできるようになった。“設定変更ガイド”ダイアログは、［ヘルプ］メニューの［設定変更ガイド］項目から表示可能。

　そのほか、ウィンドウのデザインを簡単に変更できる拡張機能「Personas Plus」をインストールした際に、ヘッダー情報などの文字列に影をつける効果が適用されるようになった。さらに、いくつかの不具合が修正されたほか、メモリの使用量や安定性が向上しているという。

　本ソフトは、Windows 2000以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows XPで動作確認した。現在、“Mozilla Messaging”のWebサイトから、日本語版を含む各言語版をダウンロードできる。なお、本ベータ版はテスト目的で公開されており、開発者やテスター以外の利用は推奨されていない。