NEWS(10/06/09 17:13)

FTP接続情報をAES暗号化できるマスターパスワード機能を追加した「ALFTP」v5.3

Gumblarなどウイルスによるアカウント情報詐取や第三者の不正利用への対策に有効

「ALFTP」v5.3「ALFTP」v5.3

 ESTsoft Japan(株)は8日、簡易的なFTPサーバー機能を備えた3ペイン型FTPクライアント「ALFTP」v5.3を公開した。Windows 98/Me/NT/2000/XP/Vista/7および64bit版のVista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 今回の主な変更点は、FTPのアカウント情報などを保護するためのマスターパスワード機能を搭載したこと。昨年末より大規模流行したコンピューターウイルス“Gumblar(ガンブラー)”により、各種FTPクライアントソフトに保存された接続情報が狙われた事件は記憶に新しい。本機能はそういったウイルスへの対策として有効だ。

 マスターパスワードは、[オプション]-[環境設定]メニューを選択すると現れるダイアログ上の[セキュリティ]タブで設定可能。マスターパスワードを設定すると、それをもとに本ソフトへ保存されているFTP接続情報がAES方式で暗号化される。

 また、保存済みの接続情報を用いてFTPサイトへ接続する際にもパスワードを入力する画面が現れ、正しいマスターパスワードを入力しないとFTP接続情報へアクセスできなくなるので、第三者が勝手に本ソフトを利用するのも防げるので安心だ。

 ただし、本機能でFTP接続情報を暗号化しても、接続時にセキュリティの高い接続方式を利用しないと意味がないので注意。本ソフトは、よりセキュリティの高い“SFTP”接続に対応しているので、サーバーが対応していれば利用したい。また、そもそもウイルスに感染しないための根本的な対策が重要であることは言うまでもない。

【著作権者】
ESTsoft Japan(株)
【対応OS】
Windows 98/Me/NT/2000/XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.3(10/06/08)

(柳 英俊)