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GitHub、セルフホスト型「GitHub Actions」の有償化を延期

価格は1分あたり0.002ドル、一部の開発者からの猛反発を受け

GitHub、セルフホスト型「GitHub Actions」の有償化を延期

 米Microsoft傘下のGitHubは12月16日(現地時間)、プロジェクトホスティングサービス「GitHub」のセルフホスト型「GitHub Actions」の有償化を延期したことを発表した。併せて、GitHubがホストするランナーの使用料を、マシンのタイプに応じて最大39%引き下げる施策も2026年1月1日から実施される。

 「GitHub Actions」は、ビルド、テスト、デプロイのパイプラインを自動化できるプラットフォーム。当初、セルフホスト型ランナーの利用にあたり、『GitHub Actions cloud platform charge』を2026年3月1日に導入することを発表していた。

 価格は、1分あたり0.002米ドル(0.31円)で、無料枠から消費され、超過したものに対して適用される。なお、パブリックリポジトリにおいては引き続き無料で利用可能。

 課金導入の意図として、「GitHub Actions」による動作を制御するコントロールプレーンの運用にはコストがかかること、GitHubがホストするランナーの価格設定によって大部分が賄われていたこととコメントしていた。なお、96%のユーザーには請求に影響がなく、影響がある4%のうち、85%のユーザーは請求額が下がるとしていた。

 しかし、発表直後に一部の開発者による強い反発を受け、即座に延期を決定。同社は『直接的なフィードバックを集めるための議論も開始し、いただいたフィードバックをGitHub Actionsのロードマップに反映していく』とコメントしている。なお、延期後の適用時期は未定だ。

 なお、GitHubがホストするランナーの値下げは、当初の発表通り実施される。