残業を減らす!Officeテクニック

発表苦手でもOK! プレゼン原稿執筆から読み上げイメージ確認まで機械任せにするテクK

Copilotの出力と「音声読み上げ」の機能を組み合わせる

 PowerPointでスライドは完成した。構成も悪くない。でも「どう話すか」を考えて、説明用の原稿を書き始めると、一気に難しく感じませんか? 文章としては読めても、声に出すと不自然。説明が長すぎたり、逆に補足が足りなかったりしますよね。説明用の原稿づくりは、資料作成とは別のスキルが求められる作業です。

スライドの内容について、説明用の原稿を考え始めると苦労するはず

 そんな悩みを解決してくれるのが、PowerPointのCopilotです。スライドを開いて「ナレーション原稿を書いて」と指示するだけで、内容を踏まえた“話す前提”の原稿を生成してくれます。

 さらに、そのままWordに貼り付けて、「音声読み上げ」の機能を利用すれば、実際の読み上げイメージまで確認可能。原稿を書き切る前から、「聞いたときの感覚」を確かめられるのです。

 もちろん、Word上で原稿を修正して読み上げてもらうこともできます。プレゼンテーションだけでなく、動画撮影用や社内会議の発表用、イベント用など、声に出して説明する資料が求められる場面は増えています。操作は単純、効果大のテクニックをぜひ活用してください。

原稿の出力を依頼する

 スライドの内容に関する原稿を出力するために特別なプロンプトは必要ありませんが、「すべてのスライド」と前置きしておかないと表示中のスライドについての説明が出力されて、回答が止まることがあります。

すべてのスライドのナレーション原稿を書いてください

 逆に1つのスライドに対して詳しく掘り下げたい場合は、該当のスライドを表示して「このスライドについて」と明示するといいでしょう。

先頭のスライドを表示しておく。上記のプロンプトを入力して[送信]をクリックする
スライドの枚数によっては、回答が表示されるまで少し時間がかかる。最後まで出力されたら[応答のコピー]をクリックする

Wordに貼り付けて読み上げてもらう

 Copilotの回答をコピーしたら、Wordに貼り付けるだけです。文章の先頭を右クリックして、[音声読み上げ]を選択すると、文章すべてが読み上げられます。特定の部分だけを読み上げてもらいたい場合は、文字列を選択してから右クリックします。

コピーしたCopilotの回答を貼り付けた状態。カーソルを文章の先頭に移動しておく
右クリックして[音声読み上げ]を選択する
読み上げが開始される。読み上げている文字列は反転する
[音声読み上げ]の操作パネルが画面右上に表示される。左から[前へ][一時停止](一時停止中は[再生])[次へ][設定][停止]のボタンが並ぶ。[設定]から読み上げ速度や音声の種類(女性・男性)を選択可能

 意図と異なる箇所の修正や追記をして、再度読み上げてもらうことも可能です。Copilotと「音声読み上げ」を活用すれば、ナレーション原稿は“考えて書くもの”から、“試しながら整えるもの”へと変わります。シンプルですが実務で役立ちますよ。