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Excelで格安SIMの料金プランを比較! 自分の条件に合うプランを強調する表を作る

条件を指定して自分に合った格安SIMのプランを絞り込む

 スマートフォンの月額料金を下げるために格安SIMを検討したものの、結局どれが自分に合うのかわからないという人もいますよね? 月額料金だけで決めるとデータ容量が足りなかったり、容量を重視すると割高に見えたりと、条件を整理しないまま比較するのは、意外と難しいものです。

 そこで今回は、Excelを使って“自分の条件に合うプランを絞り込める比較表”を作成してみましょう。比較したい格安SIMの情報をあらかじめ入力しておき、条件を入力すれば、一致するプランが強調される仕掛けです。

わかる範囲でプランの情報を入力しておく。月額料金とひと月あたりのデータ容量は必須。希望の条件を指定すれば、一致するプランが強調される

 月額料金とひと月あたりのデータ容量は必須項目として、残りの項目はわかる範囲で入力しておきます。条件の数値を入れ替えるたびに候補のプランが強調されます。条件付き書式とAND関数だけで作れるため、すぐに試せます。

比較データと条件を用意する

 まずは比較する格安SIMの情報を入力しておきます。比較サイトのランキングなどを参考に入力するといいでしょう。判断基準にする月額料金とデータ容量は、必須で入力するものとします。不明な箇所は何も入力しなくて構いません。

 条件は、セルJ2とK2に入力します。例えば「月額2,000円以下」「データ容量5GB以上」といった基準です。これらのセルは、条件付き書式で参照します。H列には、1年間の金額を計算できる「=G2+B2*12」といった数式が入力されています。

格安SIMの情報を入力しておく。月額料金とデータ容量は必須。セルJ2とK2には条件付き書式から参照するための条件を指定しておく。H列には、1年間の金額を計算できる「=G2+B2*12」といった数式が入力されている

料金と容量の条件を満たす値を強調する

 比較するデータと条件を指定できたら、条件付き書式を作成します。月額料金とデータ容量の条件を満たすかどうかをそれぞれ判定します。単純な数値の大小比較ですが、条件とするセルJ2とK2は絶対参照とすることがポイントです。

B列を選択して、[ホーム]タブの[条件付き書式]-[新しいルール]をクリックする
条件式に「=B2<=$J$2」と入力する。条件の入力されているセルJ2は絶対参照で指定する。書式は赤文字とした。[OK]をクリックする
セルJ2の値「2000」以下の数値が強調された。同様にC列を選択して、[ホーム]タブの[条件付き書式]-[新しいルール]をクリックする
条件式に「=C2>=$K$2」と入力する。条件の入力されているセルK2は絶対参照で指定する。書式は赤文字とした。[OK]をクリックする
セルK2の値「5」以上の数値が強調された

2つの条件を満たす行を強調する

 続けて、月額料金とデータ容量の両方を満たす条件付き書式を設定して、行全体を塗りつぶします。「かつ」の条件を指定するには、AND関数を使います。行全体を塗りつぶすため、比較対象のセルは「$B2」のように列だけを固定する複合参照で指定します。

表全体を選択して、[条件付き書式]-[新しいルール]をクリックする
条件式に「=AND($B2<=$J$2,$C2>=$K$2)」と入力する。条件と比較するセルB2とC2は「$B2」「$C2」のように列だけを固定する複合参照で指定する。条件を満たす場合は黄色で塗りつぶす。[OK]をクリックする
月額料金とデータ容量の両方の条件を満たす行が強調された

 これで比較表の完成です。あとは条件を変更するだけで、自分に合ったプランが強調表示されます。

条件を変更すれば、一致する行が強調される

 条件式を変更すれば、5Gや音声通話の有無といった条件を追加することも可能です。例えば、月額料金とデータ容量に加えて5Gはマストという条件なら、以下のように指定します。

=AND($B2<=$J$2,$C2>=$K$2,$E2="対応")