NEWS(11/07/21 16:56)
リアルタイム変換機能や再変換機能が追加された「Google 日本語入力」v1.1正式版
文字入力や変換、ユーザー辞書の登録機能も大幅に強化
Google Inc.は21日、Web上のデータをもとに変換した辞書が特徴の日本語入力システム「Google 日本語入力」の最新正式版となるv1.1.770.0を公開した。最新版の主な変更点は、文字列の入力中に変換候補をリアルタイムで表示できる“リアルタイム変換”機能が追加されたこと。
加えて、テキストの確定取り消しや再変換が可能になった。確定取り消し機能では、いったん文字列を確定した直後に[Ctrl]+[Backspace]キーを押すことで、再び未変換状態に戻すことが可能。
再変換機能では、対応するソフトで既存のテキストを選択して[変換]キーを押せば、選択したテキストが未確定状態になり、変換候補を選べるようになる。また、選択したテキストの右クリックメニューから[再変換]項目を選択しても再変換が可能。
文字入力機能も強化され、文字をひらがなや第一水準漢字などで分類された表から入力できる“文字パレット”と、マウスで描いた文字を認識して入力する文字を絞り込める“手書き文字認識”機能も追加された。
変換機能では、“きょう”の変換候補に“木曜日”“金曜日”といった現在の曜日が表示されるようになったほか、“1520”などの4桁の数字を入力した際の変換候補に“午後3時20分”といった時刻が変換候補に表示されるようになった。また、名詞を確定した直後に助詞から文字を入力した際に正しく変換できるようになるといった変換機能の強化も施されたほか、変換処理が前バージョンのv1.0.556に比べて約30%高速化している。
さらに、ユーザー辞書の登録機能が強化され、辞書ツールを起動しなくても単語を1つずつ辞書に登録できる“単語登録”ダイアログも追加された。そのほか、単語を登録する際に、文字が単独で入力された場合のみに変換候補へ表示する“短縮よみ”や、サジェスト機能による変換候補のみに表示する“サジェストのみ”、標準辞書に登録済みの単語でも変換候補へ表示しない“抑制単語”として登録できるようになった。
このほか、数式を入力すると変換候補に計算結果が表示される計算機能が強化され、計算機能で確定した数字に続けてさらに数式を続けて入力することで、直前に確定した数字を含めた数式の解を表示できるようになった。たとえば、“5+2=”と入力して“7”を確定したあと、“*4”を続けて入力すると“28”が変換候補に現れ、確定すると最初に確定した“7”が消えて“28”が入力される。
本ソフトは、Windows XP/Vista/7および64bit版のVista/7などに対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。また、本ソフトがすでにインストールされている場合は、順次自動でアップデートされる。
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.770.0(11/07/21)