NEWS(11/10/11 14:08)

リボンUIとメニューUIを切り替えられる「KINGSOFT Office 2012 Standard」が公開

「Writer」にはドラッグで簡単に段落ごとのレイアウトを変更できる機能も追加

「KINGSOFT Office 2012 Standard」v8.1.0.3000「KINGSOFT Office 2012 Standard」v8.1.0.3000

 キングソフト(株)は7日、「Microsoft Office」(以下、「MS Office」)と高い互換性をもつ低価格なオフィス統合環境“KINGSOFT Office”シリーズの最新版「KINGSOFT Office 2012 Standard」v8.1.0.3000を公開した。最新版の主な変更点は、新たに「MS Office」2007以降風のリボン型ユーザーインターフェイス(以下、UI)が搭載され、従来から備えていた「MS Office」2003以前風UIのメニュー型と切り替えられるようになったこと。

 デフォルトではリボン型UIが表示され、ウィンドウ右上にあるヘルプなどのボタンが並んだ部分の[UI切り替え]ボタンを押し、ソフトを再起動することでメニュー型UIに切り替えられる仕組み。また、リボン型UIではウィンドウ左上にあるボタンの右下の領域をクリックすることで、メニュー型UIのメニューを縦に並べたものを表示でき、たとえばリボン型UIを使っていて目的の機能が見つからない場合などに便利。

“段落書式のアシスタント”機能“段落書式のアシスタント”機能

 さらに、ワープロソフト「Kingsoft Writer」や表計算ソフト「Kingsoft Spreadsheets」の機能も強化された。「Kingsoft Writer」では、簡単に段落ごとのレイアウトを変更できる“段落書式のアシスタント”機能が追加された。段落書式のアシスタント機能はカーソルの存在する段落の右側に表示される書類型のアイコンから呼び出すことが可能で、段落のインデントや字下げ、段落前後の余白をドラッグで変更することができる。

 「Kingsoft Spreadsheets」では、利用できる関数が追加された。追加された関数は、複数条件に合致する数値を合計する“SUMIFS”や、条件に合うデータの平均を計算する“AVERAGEIF”、複数条件に合致するデータの数を集計する“COUNTIFS”、数式にエラーがある場合に指定したデータを表示する“IFERROR”など。

 また、指定した範囲内に重複したデータがあるかを調べられる“重複チェック”機能も追加された。“重複チェック”機能では、重複データのあるセルへ色を付加したり、重複したデータの入力を無効にできるほか、重複したデータを削除することが可能。さらに、データの入力を簡単にダイアログで行えるようにする“フォーム”機能が追加されている。

“重複チェック”機能“重複チェック”機能

“フォーム”機能“フォーム”機能

 そのほか、同社の運営するオンラインストレージサービス“KDrive”のクライアントソフトが標準で同梱されるようになった。

 本ソフトは、Windows XP/Vista/7および64bit版のVista/7に対応する4,980円(税込み)などのシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

【著作権者】
中国・北京金山軟件有限公司、珠海金山軟件有限公司
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
シェアウェア 4,980円(税込み)など
【バージョン】
8.1.0.3000(11/10/07)

(長谷川 正太郎)