NEWS(11/11/11 16:42)
「Firefox 9」ベータ版が公開、型推論実装でv3.6よりJavaScriptが最大10倍高速化
タブレット端末専用のユーザーインターフェイスを用意したAndroid版も公開
米Mozillaは10日(現地時間)、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョンとなる「Firefox 9」のベータ版を公開した。
v9では、JavaScriptエンジンに“型推論”と呼ばれる技術が実装された。これにより、JavaScriptの実行速度が「Firefox」v8よりも最大で45%、v3.6よりも最大で10倍高速化するという。
また、パフォーマンスの改善も図られており、ダウンロードした画像を実際に表示するまでデコードしないことで、ページの読み込みが高速化されるほか、メモリ使用量が削減されるという。そのほか、HTML5の機能を利用した動画の再生時のユーザーインターフェイスが改良されている。
Web開発者向けの機能も強化されており、JavaScriptベースの開発ツール“Orion”が「Firefox」の開発者向けツール“スクラッチパッド”に統合された。また、HTML5の“video”タグや“audio”タグで埋めこまれた動画・音声ファイルの一部分だけを指定して再生させることが可能となっている。
本ソフトは、Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7などに対応するフリーソフトで、現在公式ダウンロードページ“次世代ブラウザ Firefox | プレビューリリース”からダウンロードできる。なお「Firefox 9」の正式版公開は、12月13日または12月20日に予定されている。
さらに、Android版の「Firefox 9」のベータ版も公開されている。タブレット端末への対応が図られており、タブレット端末の大きな画面を活かせる専用のユーザーインターフェイスが用意された。また、対応するWebアプリケーションでは、「Firefox」から直接端末のカメラを呼び出して写真を撮影することが可能となった。
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/7など
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 9.0b1(11/11/10)