NEWS(11/11/29 14:39)

IPA、セキュリティツール「MyJVN バージョンチェッカ」にオフライン版を追加

本ソフトを活用してオフライン環境でもUSBメモリやCDなどを経由した攻撃に警戒を

「MyJVN バージョンチェッカ」オフライン版「MyJVN バージョンチェッカ」オフライン版

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は29日、PCへインストール済みのソフトが最新バージョンであるかを手軽にチェックできるセキュリティツール「MyJVN バージョンチェッカ」のオフライン版を公開した。

 ソフトの脆弱性を突いたセキュリティ攻撃の多くは、攻撃方法が確立された“古い”脆弱性を悪用したものが大半で、その多くは最新のバージョンで修正されている。そのため、「MyJVN バージョンチェッカ」のようなソフトを活用して、利用しているソフトを常に最新版へ保つことは、セキュリティ対策として非常に有効な手段だ。

 しかし、従来の「MyJVN バージョンチェッカ」はJavaを利用してIPAのWebサイト上から直接実行する仕組みになっており、インターネットさえあればどこからでも気軽に利用できる反面、オフライン環境では利用するのが困難だった。

 そこで、今回追加されたのが「MyJVN バージョンチェッカ」のオフライン版。あらかじめバージョンチェックのためのデータが同梱されており、オフライン環境でも「Adobe Flash Player」「Adobe Reader」「Firefox」「Thunderbird」「Lunascape」「OpenOffice.org」「Becky! Internet Mail」「Lhaplus」「QuickTime」といった有名ソフトのバージョンチェックが可能。近年は、USBメモリやCDなどを経由した攻撃も頻発しているため、オフライン環境についてもバージョンアップを怠らないようにしたい。

 バージョンチェックに利用されるデータは、約1カ月に一度データが更新されるとのこと。そのため、利用の際はそのときどきの最新版をダウンロードして利用する必要がある。

 オフライン版の配布パッケージには、サーバーOS向けとクライアントOS向けに、それぞれCUI(コマンドライン)版とGUI版が同梱されている。CUI版は主に管理者向けとなっており、複数のPCやサーバーを対象にバージョンチェックを行う場合に便利。一般のユーザーはGUI版を利用すると良いだろう。たとえば、32bit版のWindows 7で利用する場合、“1_Script_GUI_Client”フォルダにある“MyJVN_GUI_Win7_x32.sample.bat”を実行すればよい。

 「MyJVN バージョンチェッカ」は、Windows XP/Vista/7および64bit版の7に対応し、動作にはJavaランタイム(JRE)1.6以降が必要。現在、IPAのWebサイトからダウンロードできる。

【著作権者】
独立行政法人情報処理推進機構
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/7 x64
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(11/11/29)

(柳 英俊)