NEWS(11/11/30 10:10)
「Google 日本語入力」v1.3の開発版が公開、複数PCで設定・辞書の同期が可能に
辞書の更新や拡充、“プレゼンテーションモード”の導入なども
Google Inc.は29日、Web上のデータをもとに変換した辞書が特徴の日本語入力システム「Google 日本語入力」の最新開発版v1.3.911.100を公開した。Windows XP/Vista/7および64bit版のVista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。
開発版v1.3の最大の変更点は、異なるPC間でユーザー辞書や設定が同期できるようになったこと。同期設定の紐付けは“Googleアカウント”を介して行われる仕組みで、設定のみの同期や辞書のみの同期も可能。同期をONにすると同期専用のユーザー辞書が自動的に作成されるので、複数PCで共有する辞書と利用中のPCでのみ使用したい辞書を分けておくことが可能。
編集部にて試用したところ、同日公開されたMac OS X版の「Google 日本語入力」開発版(v1.3.911.101)との設定・辞書の同期も可能だった。なお、同期機能に関する詳細は近日中に公開予定とのこと。
加えて、サジェスト候補を選択する際にも、用例が表示されるように改善された。用例辞書もアップデートされている。ほかにも、すべてのサジェスト機能を一時的に無効化できる“プレゼンテーションモード”が導入されており、設定ダイアログの[プライバシー]のタブから有効化できるようになっている。
さらに、Web上のデータから構築した変換辞書の更新、記号辞書の拡充、文字パレットのUnicode文字カテゴリの拡充なども施された。ユーザー辞書機能も改善されており、本来「Google 日本語入力」のユーザー辞書に動詞を登録する場合は単語の“語幹”を登録する必要があるところを、本バージョンからは終止形であれば自動で語幹を推測して登録できるようになっている。
また、不具合の修正も多岐に渡る。まず、ユーザー辞書に登録した半角テキストが意図せず全角化されて変換候補に現れる問題が修正された。これに伴いユーザー辞書を作成し直す必要はない。また、助詞から入力を始めた場合に、文頭の助詞がカタカナになりやすい問題も修正された。さらに、入力確定後にカーソル位置を移動して確定取り消しを行うと意図しない確定取り消しが行われてしまう問題、連続した入力をひとまとめの確定履歴として記録する機能がIMEをOFFにした際にクリアされない問題などが修正されている。
そのほか、Windows版のみの変更点として、[CapsLock]キーで全角英数・全角ひらがなの各モードを切り替える機能が新たに追加された。
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.3.911.100(11/11/29)